「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「大阪のスター」井岡弘樹⑦&徳山昌守

初代WBC世界ストロー級王者、WBA世界J・フライ級王者。三階級制覇を狙う井岡。「vs. 飯田覚士」「vs. 徳山昌守」。徳山「vs. イ・カンウン」「vs. チョ・インジュ(再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

飯田覚士 12R 判定 井岡弘樹
WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1998年)

(感想:飯田がタイトル防衛。二階級制覇の井岡はWBA世界フライ級王座に三度挑戦して全てKO負け。J・バンタム級に階級を上げて三階級制覇を狙う。互いにジャブを使ってストレートを狙う。相手の首をかかえて連打する井岡(2R)。接近戦ではバッティング。反則で互いにイラついた表情。井岡のジャブ、ストレートがヒット。最終ラウンド終了時、井岡は「自分が勝った」という表情。判定は2-0。ボクシングの世界戦では「互角のラウンドは王者がポイントを取る」という習慣がある。井岡は思った以上に頑張ったが「王者を圧倒した」とは言えない内容。判定に不満なのか、両陣営が小競り合い。これが井岡の最後の世界戦となった。) 

徳山昌守 5R TKO 井岡弘樹
(J・バンタム級戦、1998年)

(感想:井岡の最後の試合。共にジャブ。徳山は足のスタンスを広く取ってジャブ、右ストレート、左フック。井岡は攻撃をかわされ、1Rから打たれる。4R、左フック、連打で井岡がピンチ。5R、徳山の右ストレートがガツンと入ったところでレフェリーストップ。井岡がキレのあるジャブ、右ストレートを打つシーンもあったが、全体的に徳山の方がスピードがあった。井岡はハードパンチャーではなく、パンチのキレで勝負するタイプ。WBA世界フライ級、WBA世界J・バンタム級王座に挑戦して失敗。柳明佑を下したJ・フライ級がベストウェイトだろう。)

徳山昌守 12R 判定 イ・カンウン
東洋太平洋スーパーフライ級タイトル戦、1999年)

(感想:徳山がタイトル防衛。東洋王者になった徳山。WBC世界スーパーフライ級10位でもある。イ・カンウンは韓国フライ級王者だが、これまで5勝(3KO)1敗1分、と試合数が少ない。徳山は距離を取ってジャブ、右ストレートをテンポよく突き刺すように打ち込み、左フック。イは接近して左右フックを当てようとするが空回り。判定で徳山。タフなイを倒すことはできなかったが、リズミカルな動きで勝利。)

徳山昌守 5R TKO チョ・インジュ
WBC世界スーパーフライ級タイトル戦、2001年)

(ダウンシーン)
5R:ワンツーでチョがダウン
(感想:徳山がタイトル防衛。チョ・インジュを破って世界王者になった徳山。韓国でチョと再戦。似たタイプの二人。左のガードを下げてジャブ、右ストレート。互いに右を当てようと狙う。5R、ワンツー(左ジャブからの右ストレート)でチョがダウン。KO。絵に描いたようなKO劇。共に良いパンチを持っていたが、徳山が攻める姿勢で豪快に勝利した。後、徳山は8度の防衛。王座陥落。そして王座奪回。王者のまま引退。リズミカルで活きのいいボクシングをする選手だった。)

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