「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

海外での試合①

日本人ボクサーの海外マッチ。「クリスチャン・ミハレス vs. 菊井徹平」「パウルス・モーゼス vs. 嶋田雄大」「アンドレアス・コテルニク vs. 木村登勇」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

クリスチャン・ミハレス 10R TKO 菊井徹平
WBC世界スーパーフライ級タイトル戦、2007年)

(感想:ミハレスがタイトル防衛。王者の地元メキシコで行われた試合。菊井は元日本スーパーフライ級王者。ブロックしながら、ジャブ、右ストレート。ミハレスはサウスポーで、手をやや前に出してジャブ、左ストレート、フック連打。コンビネーションで攻めるミハレス。手数とプレッシャーを増していく。菊井は時折打ち返すが連打に押され、受け身の姿勢。10R、菊井が連打を浴びてレフェリーストップ。王者が自信を持って主導権を握り続けた試合。後、ミハレスはスーパーフライ級では存在感を示したが、上の階級では通用せず。連打のテンポは良いが、パワー不足なところがあった。) 

パウルス・モーゼス 12R 判定 嶋田雄大
WBA世界ライト級タイトル戦、2009年)

(感想:モーゼスがタイトル防衛。ナミビアで行われた試合。日本で小堀佑介から王座を奪ったモーゼスの初防衛戦。モーゼスは「ヒットマン」というニックネームを持つハードパンチャーで、これまで24戦全勝(17KO)。共にガードを上げてジャブ、右ストレート、右フック。右のパンチに自信がある攻め方。互いに警戒して、一発を狙うような雰囲気。 嶋田の左フック、モーゼスの右ストレートがヒット。どちらかが一方的になることもなく12R終了。判定は3-0。モーゼスのパワーが評価されたと思われる。防衛に成功したモーゼス。TVの画面には「(英語で)WBA世界ウェルター級チャンピオン」のテロップ(トーマス・ハーンズと間違えた?)。なかなかパワフルなパンチを打っていたモーゼスだが、次の試合でKO負け。その後もリングに上がり続けたが世界王座に返り咲くことはなかった。) 

アンドレアス・コテルニク 12R 判定 木村登勇
WBA世界スーパーライト級タイトル戦、2012年)

(感想:コテルニクがタイトル防衛。ウクライナで行われた試合。サウスポーの挑戦者、木村登勇(きむら のりお)は日本スーパーライト級王者。この王座を12連続で防衛し続けており、満を持しての世界挑戦。髪を赤く染めている(ニワトリみたいな感じ。スキンヘッドのレフェリーとは対照的)。王者のコテルニクはこれが初防衛戦。木村がジャブからの左ストレート。コテルニクはブロックしながら左を使って右ストレート。共にストレートを当てようとし、接近戦ではフック連打。正統派のコテルニクは左フックが巧く、パワーもある。クリーンなファイトが続く。最終ラウンドは連打でコテルニクが優勢。判定でコテルニク。木村の左ストレート、右フックがヒットするシーンもあったが、コテルニクがディフェンス&パワーで少しずつ上回った。)

石田順裕 1R TKO エドソン・エスピノ
(ミドル級戦、2011年)

(感想:メキシコシティで行われた試合。石田は元WBA世界スーパーウェルター級暫定チャンピオン。エスピノサは足を使ってジャブ、左ストレートを打ち込む典型的なサウスポー。石田は左を使いながら右を当てようとする。接近戦では互いにショート連打。長い試合になりそうな雰囲気も感じられたが、石田の連打でエスピノサは戦意喪失。レフェリーストップ。あっけない終わり方。映像で観た感じではエスピノサは目を負傷した模様。後、石田はWBO世界ミドル級王座挑戦(ディミトリー・ピログ)、WBA世界ミドル級王座挑戦(ゲンナジー・ゴロフキン)。いずれも敗北し、王座獲得ならず。ラストファイトは藤本京太郎の日本ヘビー級王座への挑戦で判定負け。)

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