「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

80年代の日本王者(ストロー~バンタム級)

王者一覧と選手の解説です。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」
-----------------
ミニフライ(ストロー)級
①小野健治(1986年2月10日 - 1987年7月8日)
ミニフライ級初代王者。小柄で不器用ではあったが、パンチ力はあった)
井岡弘樹(1987年7月8日 - 1987年9月28日(返上))
(全勝のまま、初代WBC世界ストロー級王座に。柳明佑のWBA世界J・フライ級王座も獲得して二階級制覇。一発のパンチ力はそれほどでもなかったが、伸びるストレート、器用に当てる左フックが武器だった選手)
③横沢健二(1987年11月29日 - 1988年2月(返上))
(サウスポー。レオ・ガメスWBA世界ストロー級王座に挑戦したがKO負け。相手が強かったことと、パワー不足が敗北の原因)
④与儀康夫(1988年2月25日 - 1988年6月29日)
⑤ミサイル工藤(1988年6月29日 - 1988年11月13日)
⑥徳島尚(1988年11月13日 - 1988年12月19日(返上))
井岡弘樹と同じ「グリーンツダ」ジム所属。戦い方だけではなく、顔も井岡に似ていた。柳明佑のWBA世界J・フライ級王座に挑戦したがKO負け。パワーがちょっと足りなかった)
-----------------
J・フライ級
①天龍数典(1975年3月2日 - 1980年2月28日)
(J・フライ級初代王者)
友利正(1980年2月28日 - 1980年8月29日)
(パワーを込めた打ち方をする男。強打者アマド・ウルスアに判定勝ちしてWBC世界J・フライ級王座獲得。しかし、初防衛戦でイラリオ・サパタに敗北。リターン・マッチでも負け。パワーがある良い選手ではあったが、やりにくい相手と戦うことになった不運もあった)
③穂積秀一(1980年8月29日 - 1980年9月(返上))
(リズミカルなジャブ、ストレートで判定勝ちする男。豪快なKOで勝ったことも。日本フライ級王座も獲得。サントス・ラシアル、イラリオ・サパタのWBA世界フライ級王座に挑戦したがいずれも敗北。世界を獲るにはパワー不足だった印象)
④伊波政春(1980年11月27日 - 1981年10月11日(返上))
(バランスが良い選手。しかし、渡嘉敷勝男WBA世界J・フライ級王座、張正九のWBC世界J・フライ級王座への挑戦はいずれもTKO負け)
友利正(2期目:1981年10月12日 - 1982年11月15日)
⑥佐藤勝美(1982年11月15日 - 1983年3月24日)
⑦名嘉真堅徳(1983年3月24日 - 1983年8月25日)
⑧竹下鉄美(1983年8月25日 - 1983年11月1日(返上))
⑨倉持正(1984年8月28日 - 1984年12月(返上))
(張正九のWBC世界J・フライ級王座に挑戦して判定負け。)
⑩野島嘉章(1984年12月11日 - 1985年8月26日)
(小柄ながら力強いパンチを打つ。左ジャブ、左フックなど左の使い方が器用な選手、という印象。右ストレートも良い打ち方だった)
⑪喜友名朝博(1985年8月26日 - 1986年6月(返上))
大橋秀行のライバル。柳明佑のWBA世界J・フライ級王座に挑戦したがKO負け。器用さで勝負するタイプだったため、パワーのある大橋、タフな柳には勝てなかった)
大橋秀行(1986年6月23日 - 1986年12月(返上))
(「150年に一人の天才」のキャッチフレーズで売り出された男。張正九のWBC世界J・フライ級王座に二度挑戦していずれもKO負け。その後、WBC次いでWBAの世界ストロー級王座獲得)
⑬喜友名朝博(2期目:1987年1月12日 - 1988年1月11日)
大橋秀行(2期目:1988年1月11日 - 1988年(返上))
⑮喜友名朝博(3期目:1988年5月1日 - 1989年1月23日)
⑯早山進(1989年1月23日 - 1989年9月12日)
(喜友名、大橋秀行と対戦したことがあるスラリとした体型の選手。思い切った攻撃で喜友名から負傷TKOでタイトル獲得)
⑰平野公夫(1989年9月12日 - 1990年8月5日(返上))
(テクニックで勝負するサウスポー。リカルド・ロペスWBC世界ストロー級王座に挑戦したがKO負け)
-----------------
フライ級
①牧公一(1978年3月27日 - 1980年1月10日)
②玉城和昌(1980年1月10日 - 1982年4月21日)
(左ストレートでカウンターを取る具志堅のようなサウスポー。)
③藤勝(1982年4月21日 - 1982年6月24日)
④船木一義(1982年6月24日 - 1982年11月15日)
⑤穂積秀一(1982年11月15日 - 1985年12月(返上))
⑥西川浩二(1986年1月23日 - 1987年2月26日)
レパード玉熊(1987年2月26日 - 1988年9月5日(返上))
(一発のパワーはないが、連打で勝つタイプ。金容江WBC世界フライ級王座に挑戦して判定負け。タフな李烈雨をKOしてWBA世界フライ級王座獲得)
大鵬健文(1988年11月13日 - 1989年8月31日(返上))
井岡弘樹と同じ「グリーンツダ」ジム所属。柳明佑のWBA世界J・フライ級王座に挑戦したがKO負け)
⑨松岡洋介(1989年12月16日 - 1990年3月19日)
-----------------
J・バンタム級
①ジャッカル丸山(1980年12月2日 - 1981年10月4日(返上))
(J・バンタム級初代王者。倒されても倒し返す男。輪島功一っぽいスタイルのハードパンチャー。世界にも挑戦したがTKO負け)
②糸数勤(1981年10月5日 - 1982年11月9日)
(サウスポー。ボディ攻撃が武器。ジャッカル丸山とのライバル戦が有名)
③ジャッカル丸山(2期目:1982年11月9日 - 1983年10月11日(返上))
④渡辺陸奥雄(1983年12月2日 - 1984年5月3日)
(関博之を判定で下して王座獲得。プロらしいフック連打、右ストレートが武器だった)
⑤勝間和雄(1984年5月3日 - 1985年8月19日)
(渡辺陸奥雄をキレイなワンツーで倒して王座獲得。渡辺二郎WBC世界J・バンタム級王座に挑戦したがKO負け)
⑥丸尾忠(1985年8月19日 - 1986年4月28日)
(テクニシャンタイプ。左の器用さとキレのある右ストレートが武器だった)
⑦勝間和雄(2期目:1986年4月28日 - 1986年7月19日)
⑧杉本光一(1986年7月19日 - 1986年10月20日
⑨丸尾忠(2期目:1986年10月20日 - 1987年2月23日)
畑中清詞(1987年2月23日 - 1987年8月(返上))
ヒルベルト・ローマンのWBC世界J・バンタム級王座に挑戦したが判定負け。その後、階級を上げて、ペドロ・デシマのWBC世界J・フェザー級王座に挑戦してKO勝ち。しかし、初防衛戦でダニエル・サラゴサに判定負けで王座陥落、引退。タフな相手と無理に打ち合わず判定を狙うなど、クレバーなところもあった選手)
⑪内田好之(1987年9月21日 - 1987年12月22日(返上))
(キレイなボクシングスタイルで勝負するハードパンチャー。ヒルベルト・ローマンのWBC世界J・バンタム級王座に挑戦したがKO負け。手数が多く、器用なローマンの左にやられてしまった)
中島俊一(1988年3月1日 - 1990年10月15日)
大橋秀行と同じヨネクラジム所属。大橋とのスパーリングは激しいものになりがちだった、という。カオサイギャラクシーのWBA世界J・バンタム級王座に挑戦したがTKO負け。タフな男だった)
-----------------
バンタム
①ハリケーン・テル(ハリケーン照)(1979年7月16日 - 1980年1月28日)
(ルペ・ピントールのWBC世界バンタム級王座に挑戦したがKO負け。ピントールのディフェンス&強打に屈した)    
②石垣仁(1980年1月28日 - 1980年5月3日)
③ハリケーン照(2期目:1980年5月3日 - 1981年10月5日(返上))
④磯上修一(1981年10月6日 - 1983年4月28日)
(ホルヘ・ルハンのWBA世界バンタム級王座に挑戦したがTKO負け。相手のディフェンス重視の戦い方に翻弄されてしまった)
⑤今里光男(1983年4月28日 - 1984年11月4日)
(リズミカルな攻撃で王座に。ただ、打たれ脆さもあった。高橋直人との二試合が有名)
⑥西村貴晴(1984年11月4日 - 1985年2月5日)
(力強い右ストレート、左フックで今里をKO。きびきびした攻撃が武器だった)
⑦杉本光一(1985年2月5日 - 1985年5月2日)
⑧今里光男(2期目:    1985年5月2日 - 1987年2月1日)
高橋直人(1987年2月1日 - 1987年10月3日)
(後に「高橋ナオト」にリングネームを変えて日本J・フェザー級王座も獲得。攻撃力は素晴らしかったが、打ち合うスタイルだったため、逆に倒されてしまったことも)
⑩小林智昭(1987年10月3日 - 1987年11月5日(返上))
高橋直人から番狂わせで勝利。タフな選手ではあったが、文成吉の持つWBA世界バンタム級王座挑戦では5RでKO負け)
⑪島袋忠(1988年1月24日 - 1988年1月25日(返上))
高橋直人をKOして王座獲得。中南米の強豪のような豪快なストレートが武器だったが、コンディション調整の関係で王座返上、引退)
⑫田中小兵太(1988年7月11日 - 1988年12月22日)
(振りの大きいパンチで攻めるタフなファイター)

⑬島村聡一(1988年12月22日 - 1989年3月20日
⑭尾崎恵一(1989年3月20日 - 1989年6月12日)

⑮クラッシャー三浦(1989年6月12日 - 1990年2月17日)
(ジャブ、ストレートの正統派。実力はあったが、国内王者にとどまった)

----------------------------- A8 net広告