「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「80年代のJ・バンタム級」勝間和雄&丸尾忠

日本J・バンタム級王者。世界にも挑戦した勝間。日本タイトル戦「vs. 渡辺陸奥雄」「vs. 丸尾忠(初戦・再戦)」「杉本光一 vs. 丸尾忠」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

勝間和雄 3R KO 渡辺陸奥
(日本J・バンタム級タイトル戦、1984年)

(ダウンシーン)
3R:右ストレートで渡辺がダウン
(感想:勝間がタイトル獲得。渡辺の防衛戦。日本3位の勝間はこれまで12勝(8KO)8敗1分。小刻みに体を動かしながら軽いジャブ。渡辺はパワーを込めたジャブ。2R、渡辺は右ストレートをヒットさせるが、左目が腫れていく。3R、ワンツー(左ジャブからの右ストレート)で渡辺が前のめりにダウン。KO。勝間がリズミカルな動きで快勝。渡辺はパワーはあったが、狙いすぎだったような感じ。後、渡辺は東洋王座に挑戦して敗北。)

丸尾忠 10R 判定 勝間和雄
(日本J・バンタム級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
9R:右アッパーで勝間がダウン
(感想:丸尾がタイトル防衛。渡辺二郎WBC世界J・バンタム級王座に挑戦してKO負けした勝間。これが再起戦。日本1位で、これまで17勝(13KO)9敗1分。王者の丸尾は思い切りのいい右ストレートでタフな中島俊一を下して王座を獲得した男で、11勝(10KO)4敗。共にガードを上げて、フットワーク&ジャブ。右ストレートを狙う勝間。パンチの打ち方が器用な丸尾は右ストレート、左右フック、左フックからの右ストレートといったコンビネーション。接近戦での打ち合い。丸尾が正確なパンチで優勢。9R、ロープ際で丸尾が連打。右アッパーで勝間がダウン。10R終了。判定は3-0。丸尾が当てる巧さで勝利。勝間はワンツーは悪くはなかったが、接近戦では有効ではなかった。)

勝間和雄 4R KO 丸尾忠
(日本J・バンタム級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで勝間がダウン
4R:右ストレートで丸尾がダウン
(感想:勝間がタイトル奪回。再戦。勝間が日本3位として挑戦。共に速いジャブ。基本的な戦い方は前回と同じ。接近戦では丸尾が左ボディ打ちなどで巧さを見せる。勝間はワンツーからの左フックなどを見せるがディフェンスされる。2R、右ストレートで勝間がダウン。3R、勝間の右ストレートがヒット。4R、右フックをマトモに食った丸尾。右ストレートでダウン。立ったがフラついており、ストップされた。勝間が得意の右でベルト奪回。丸尾はメキシカンのような上質のボクシングができる選手ではあるが、この試合では打ち合いすぎた。初戦での勝利で油断したのかもしれない。)

丸尾忠 10R 判定 杉本光一
(日本J・バンタム級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
4R:右ストレートで丸尾がダウン、左フックでスタンディングダウン
(感想:丸尾がタイトル奪回。勝間が杉本にKO負けで王座移動。杉本に日本5位の丸尾が挑戦。これまで11勝(3KO)4敗1分の杉本。戦績はそれほど良いとは言えないがパワーのあるパンチを打つ選手。互いにジャブ。丸尾が右ストレートのカウンター、左ボディ打ち。 杉本はパワーを込めた右ストレート、左フック。当てる巧さを見せる丸尾。杉本はパワフルではあるが、攻撃をディフェンスされてしまう。そして波乱の4R。右ストレートで丸尾がダウン。さらに左フックでスタンディングダウン。激しい打ち合い。逆に右フックで杉本がピンチ。その後は丸尾が慎重に試合を運ぶ。判定は3-0。杉本は力んだ打ち方。その分、動きが固く、丸尾が隙を突く形で勝利。王座を奪回した丸尾だが新鋭の畑中清詞にKOされて王座陥落、引退。打たれ弱さがあったため世界に挑戦できなかったのは残念ではあるが、若い選手の手本になるような良いボクシングをする選手だった。)

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