「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「強打のJ・バンタム級」内田好之 

日本J・バンタム級王者。ローマンの世界王座にも挑戦。「vs. 小林光二」「vs. 金谷宏昭」、日本J・バンタム級王座決定戦「vs. 稲妻淳」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

内田好之 7R KO 小林光二
バンタム級戦、1985年)

(ダウンシーン)
1R:右フックで小林がダウン
2R:右ストレートで小林がダウン
7R:左フック、右ストレートで2度、小林がダウン
(感想:小林は元WBC世界フライ級王者。日本バンタム級1位でこれまで24勝(15KO)3敗3分。内田は日本フライ級2位。17勝(15KO)1敗1分(テレビ映像では「5KO」と表示)。サウスポーの小林が背が高いため体格差を感じる一戦。小林はジャブ、得意の左ストレート。内田は前進して強打で勝負。1Rから内田の右ストレートがヒットする。右フックで小林がダウン。2R、右ストレートで小林がダウン。反撃する小林。ボディ攻撃、左ストレートで内田を後退させるシーンも。7R、連打からの左フックで小林がダウン。さらに右ストレートでダウン。立ったがレフェリーは試合を止めた。小林は左ストレートは良かったがジャブが軽いように見えた。もっとジャブが強ければ相手の接近を阻むことができたのではないか。内田はパワー&タフネス。打たれながらも盛り返して強打する姿はアーロン・プライアーの雰囲気があった。)

内田好之 8R KO 金谷宏昭
(J・バンタム級戦、1987年)

(ダウンシーン)
8R:右ストレートで金谷がダウン
(感想:西川浩二の日本フライ級王座に挑戦して判定で敗れた内田。これが再起戦。日本J・バンタム級4位。金谷は8位。日本ランカー同士の対決。サウスポーの金谷はフットワークでリズムを取りながらジャブ、左ストレート、右フック。内田は前進して右ストレート狙い。接近戦では互いのパンチがヒット。しかしながら、内田は手数が少な目。金谷が連打をまとめるシーンも。8R、右ストレート連打で金谷がダウン。セコンドがリングインして試合終了。最後はパワーで相手をねじ伏せた内田。手数が少なく、打たれるシーンがあったのが気になった。金谷は打ち合いすぎた感じ。パンチが当たるので倒せると思ったのかもしれない。)

内田好之 5R TKO 稲妻淳
(日本J・バンタム級王座決定戦、1987年)

(感想:内田がタイトル獲得。WBA世界J・バンタム級10位の内田。日本J・バンタム級7位の稲妻と王座決定戦。稲妻淳は「伯耆淳」とも呼ばれる、なかなか迫力のある攻撃をする選手。速いジャブを連打し、右ストレート、フック連打を思い切って打っていく。内田はジャブ、右ストレート。攻める稲妻、応戦する内田。強打者同士の接近戦。左目が腫れていく両者。5R、稲妻がキズのドクターチェック。二回目のチェックで試合終了。負傷によるTKOで新王者、内田。非常に精力的に攻めた稲妻。途中で強制終了。王者になってもおかしくないパワーがあったが、次の試合で中島俊一に敗北。内田戦が唯一のタイトル戦となった。内田は次の試合でヒルベルト・ローマンの持つWBC世界J・バンタム級王座に挑戦。ダウンを奪ったが、ローマンの多彩なパンチでTKO負け。それがラストファイトとなった。)

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