「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「強打のフェザー級」飯泉健二

杉谷満とのタイトル戦で有名なサウスポー。IBFアジアライト級王座獲得。「vs. 佐野勝治」「vs. 荻原昇」「vs. ルンデット・タナコーン」「vs. 文成煥」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

飯泉健二 6R 判定 佐野勝治
(1987年度、A級ボクサー賞金トーナメント・フェザー級戦、1987年)

(ダウンシーン)
1R:右フック、右フックで2度、佐野がダウン
(感想:マーク堀越をTKOで破ったこともある飯泉はサウスポー。1986年度A級ボクサー賞金トーナメント・フェザー級優勝。杉谷満と空位の日本フェザー級王座を争ったが3RでKO負け。再び王座を目指す状況。日本フェザー級2位で、これまで13勝(11KO)2敗。佐野は23勝(5KO)9敗3分。1R、いきなり放った佐野の右ストレートがマトモにヒット。飯泉が左ストレート、接近戦では左右フックで反撃。右フックで佐野がダウン。さらに右フックで二度目のダウン。その後は接近戦での打ち合い。フック連打、ボディ攻撃などで互いのパンチがヒット。判定は3-0。ダウンを奪ったラウンド、インサイドからパンチを当てたラウンドを取ったと思われる。勝った飯泉だが左目が腫れていた。右フックは良かったが、打たれてしまう欠点も。)

飯泉健二 7R KO 荻原昇
(1987年度、A級ボクサー賞金トーナメント・フェザー級勝戦、1987年)

(ダウンシーン)
3R:右フックで荻原がダウン
7R:左ストレート、連打、左ストレートで3度、荻原がダウン
(感想:日本1位の飯泉。荻原は日本J・フェザー級2位で、これまで10勝(4KO)1分。荻原がガードを上げてフットワーク&ジャブ、右ストレート。攻める飯泉はフック攻撃、ボディ連打。なぜか腰が引けている荻原。良い右ストレートを持っているにもかかわらず受け身の姿勢。3R、右フックで荻原がダウン。7R、左ストレートでダウン。連打でスタンディングダウン。最後は左ストレート。荻原がダウンして試合終了。飯泉が得意パンチで勝利、トーナメント優勝。荻原は消極的だった。飯泉のパンチが強かったのかもしれないが、良いパンチを持っているのだからもっと自分から攻めてもよかったのではないか?)

飯泉健二 2R KO ルンデット・タナコーン
フェザー級戦、1988年)

(ダウンシーン)
2R:左ストレートでルンデットがダウン
(感想:杉谷満の日本フェザー級王座に挑戦して再び敗れた飯泉。日本フェザー級1位で、これまで17勝(14KO)3敗。ルンデットはタイのJ・フェザー級6位で10勝(9KO)6敗2分。ブロックしながら前進して左右フックを闇雲に連打するルンデット。飯泉はジャブを使いながらフックで応戦。接近戦での打ち合い。互いにボディ攻撃。2R、右フックからの左ストレートでルンデットがダウン、KO。飯泉がパワーで快勝。ルンデットは積極的ではあったが、ディフェンスなどお構いなし、といった感じの粗い攻めだった。)

飯泉健二 6R TKO 文成煥
(J・ライト級戦、1989年)

(感想:日本J・ライト級3位の飯泉。韓国フェザー級4位で、これまで13勝(5KO)3敗3分の文との一戦。飯泉はジャブ、ストレート。文はややアップライトな姿勢から振りが大きめのフック攻撃。器用さでは飯泉の方が上ではあるが、文はタフで右を当てるのが微妙に上手い印象。接近戦。激しい打ち合い。飯泉が回転の速い連打と左ストレートを見せる。6R開始早々、飯泉の左ストレートがヒット。文のコーナーからタオルが投げ入れられた。ダウンしなかった文はなかなかタフだった。その後、飯泉は網膜剥離で引退勧告。長いブランク後、IBFアジアライト級王座を獲得。そして引退。日本王座は獲れなかったが、最後に王座を手に入れた。)

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