「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「渋いテクニックを持つバンタム級」尾崎恵一

日本バンタム級王者。世界的な実力者との対戦でおなじみ。「vs. 島村聡一(日本バンタム級タイトル戦)」「vs. ビクトリー児玉」「vs. 小笠原和浩」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

尾崎恵一 10R 判定 島村聡一
(日本バンタム級タイトル戦、1989年)

(ダウンシーン)
8R:連打で島村がスタンディングダウン
(感想:尾崎がタイトル獲得。日本バンタム級1位の尾崎。負けは多いが、あのカオコー・ギャラクシーと戦ったこともあり(10R判定負け)、島袋忠司、横田広明、今里光男、浅川誠二らとの試合で実力をつけてきた。ジャブ、接近しての連打、そしてディフェンス。島村はスラリとした体型からシャープなジャブ、ストレートを飛ばすがディフェンスされてしまう。接近戦での打ち合いも尾崎が優勢。8Rには連打で島村がスタンディングダウン。判定で尾崎。どちらもいいパンチを打っていたが、ディフェンスで勝負がついた。)

尾崎恵一 6R 判定 ビクトリー児玉
バンタム級戦、1990年)

(感想:クラッシャー三浦に敗れて日本バンタム級王座から陥落した尾崎。ルイシト・エスピノサ、グレート金山に連敗。日本バンタム級8位。児玉は9位。パワーを込めてジャブ、ストレート、ボディ攻撃の児玉。尾崎はディフェンスしながらジャブ連打、ストレート、フック連打。力強いパンチを打つ児玉だが、ディフェンスされてしまう。判定は3-0。尾崎が手数で勝利。世界レベルの選手と戦ってきた尾崎。派手さはないが、実に戦い方が巧い。)

尾崎恵一 8R 引分 小笠原和浩
(1990年度、A級ボクサー賞金トーナメント・バンタム級決勝、1990年)

(ダウンシーン)
4R:左フックで尾崎がダウン
(感想:日本バンタム級6位の尾崎。日本J・フェザー級3位の小笠原。4Rからの映像で観戦。サウスポーの小笠原はガッチリした体格。距離を取りながら、攻めるときは一気に連打。特に左フックが強い印象。尾崎は右ストレートを伸ばす。尾崎が攻めたところ左フックがカウンターとなってダウン。その後、尾崎が右ストレートをヒットさせるシーンもあるが、小笠原はパンチをかわすのが巧い。8Rで決着つかず。もう1R。9R、手数で尾崎が優勢。A級トーナメントの規定により尾崎が勝者扱い。トーナメント優勝。小笠原は強いパンチを持っていたが受け身の姿勢。尾崎が攻める姿勢で勝利した。小笠原は次の試合に負けて、それがラストファイトとなった。尾崎は岡部繁と日本バンタム級王座決定戦を行い、3-0で勝利、王座奪回。初防衛戦で薬師寺保栄にTKO負け。やや地味な存在ではあったが、後に世界王者になる選手や世界挑戦する選手と戦うなど、実に充実したキャリアを持つ選手であった。)

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