「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「サウスポーのスーパーライト級」佐竹政一②

東洋太平洋スーパーライト級王者。東洋タイトル戦「vs. 坂本博之」「vs. 金正範」、日本J・ウェルター級タイトル戦「リック吉村 vs. 野々口克己」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

佐竹政一 12R TKO 坂本博之
東洋太平洋スーパーライト級タイトル戦、2002年)

(ダウンシーン)
12R:左ショートで坂本がダウン
(感想:佐竹がタイトル防衛。日本スーパーライト級2位の坂本。これまで37勝(27KO)5敗。佐竹は16勝(9KO)2敗1分。ファイターの坂本。左を軽く出しながら前進してフック攻撃。サウスポーの佐竹はフットワークで距離を取ってジャブ、左ストレート。攻める坂本だが、大振りのフックは空振りが多く、ヒットしても当たりが浅い。佐竹はカウンター、連打で対抗。12R、それまでのラウンドと同じように攻める坂本、応戦する佐竹、といった展開。このまま12R終了かと思われたが左ショートで坂本がダウン。立ったが、佐竹の猛烈な連打で後退したところでレフェリーストップ。冷静だった佐竹。相手の攻撃をかわし、ジャブをよく出していた。坂本はもったいない負け方。世界戦でもそうだったが、ジャブが少ない。ジャブを効果的に使うことができていれば世界を獲れたほどのパワーの持ち主ではあったが。)

金正範 2R KO 佐竹政一
東洋太平洋スーパーライト級タイトル戦、2004年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートで佐竹がダウン
2R:右フックで佐竹がダウン
(感想:金がタイトル獲得。世界ランカーとの重要な試合に敗れた佐竹。東洋王座の防衛を目指す状況。挑戦者の金はランク1位。韓国王者でもある。これまで22勝(17KO)2敗1分。サングラスを掛けて金が入場。両国国歌の演奏。1R、自信ありそうな表情で金が右ストレート、右フックで前進。佐竹はいつものようにフットワーク&ジャブ。右ストレートで佐竹が前のめりにダウン。2R、カウンターで応戦する佐竹だが右フックでダウン。KO。金の自信に満ちた攻撃に佐竹は飲み込まれてしまった。これで佐竹は引退。世界に挑戦できなかったのが残念。一方、なかなか強かった金。後、タイトルを防衛し続けたが世界挑戦ならず。)
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リック吉村 10R 判定 野々口克己
(日本J・ウェルター級タイトル戦、1990年)

(感想:リックがタイトル防衛。山本義広をTKOで下してこの王座を獲得したリック。これが初防衛戦。これまで8勝(6KO)1敗。距離を取ってジャブ、右ストレートを使うリック。野々口はジャブで接近してワンツー、左ボディ打ち。よく攻める野々口だが、リックはディフェンスしてジャブ。判定は3-0。ディフェンスの差でリックが勝利。リックは左フックも器用だった。その後、リックはスラフ・ヤノフスキーに敗れ王座陥落。日本ライト級王座を獲得するが坂本博之にTKO負けして王座陥落。そして再び日本ライト級王座獲得。22連続防衛。畑山隆則WBA世界ライト級王座に挑戦するが引き分けで王座獲得ならず。世界は獲れなかったが日本王座を長く防衛した、立派な記録の持ち主である。)

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