「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速のジョー」辰吉丈一郎①

WBC世界バンタム級王者。天才ボクサー、悲運、復活。デビュー当初の試合「vs. 崔相勉」「vs. チャーチュード・エウアンサンパン」「vs. サミュエル・デュラン」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

辰吉丈一郎 2R TKO 崔相勉
バンタム級戦、1989年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートで崔がダウン
2R:左フックで崔がダウン
(感想:辰吉のデビュー戦。アマチュア時代から話題の辰吉(プロデビュー前から雑誌「ボクシングマガジン」でも紹介されていたほど)。赤いトランクス。崔はブルー。1R、速い左ジャブを連打する辰吉。崔は右フックを大きく振るい、左フックも大きめ。接近戦。テンポ良く連打する辰吉。ボディ打ちも巧い。崔は力を込めてフック。右ストレートで崔がダウン。2R、連打からの左フックで崔がダウン。立ったが、レフェリーは試合を止めた。主に左を使いながらスピードで辰吉が快勝。この時点で既にスタイルが完成していた。崔は負けたが、思い切った右フック攻撃には迫力があった。)

辰吉丈一郎 2R KO チャーチュード・エウアンサンパン
バンタム級戦、1990年)

(ダウンシーン)
1R:左フックで辰吉がダウン
2R:左ボディフックでチャーチュードがダウン
(感想:東京ドームで行われた試合。チャーチュードは前タイ国バンタム級王者、とのこと。パワーを込めてジャブ、右ストレート、フックを打っていく。辰吉は速いジャブなど、デビュー戦のように左を中心とした攻撃。1R、右ボディからの左フックで辰吉がダウン。笑顔を見せながら立った辰吉だが、さらに左フックを被弾。2R、攻めるチャーチュード。左ボディ一撃でダウン、KO。辰吉が実に見事なパンチで勝利。チャーチュードは試合終了後もしばらく立てないほどダメージを負った。ダウンを喫した辰吉。笑顔だったが、ダメージは実際のところどうだったのだろう? この日のドームでは期待の高橋ナオトがノーリー・ジョッキージムとの再戦でダウンを繰り返して判定負け。メインイベントではマイク・タイソンがジェームス・ダグラスにKO負け。波乱の興行となった。)

辰吉丈一郎 7R KO サミュエル・デュラン
バンタム級戦、1990年)

(ダウンシーン)
3R:右アッパーでデュランがダウン
7R:連打でデュランがダウン
(感想:デュランはフィリピンの選手でWBCインターナショナル・バンタム級王者。これまで21勝(6KO)3敗1分。三戦目の辰吉(日本バンタム級3位)が勝てるかどうか。共に速いジャブ。左が器用なデュラン。ワンツー、左フック、ディフェンス。3R、右アッパーでデュランがダウン。その後、右ストレート、左ボディで攻める辰吉。デュランはジャブは良いが受け身の姿勢。5R、6R、ワンツーで攻めるデュラン。打たれる辰吉。7R、左アッパーが効いたデュラン。連打でダウン。辰吉は倒れたデュランを打ち続ける。KO。最後は辰吉が強打で勝利。しかしながら、倒れた相手を打ったり、ジャブ、ワンツーでよく打たれたり。デュランが思い切りのいい打ち方をする良い選手であったのは確かだが、辰吉はちょっと打たれすぎ。後にデュランはオルランドカニザレスの持つIBF世界バンタム級王座に挑戦して判定負け。KOはされなかった。)

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