「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速のジョー」辰吉丈一郎②

WBC世界バンタム級王者。天才ボクサー、悲運、復活。実力者との試合「vs. 岡部繁」「vs. ジュン・カーディナル」「vs. アブラハムトーレス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

辰吉丈一郎 4R KO 岡部繁
(日本バンタム級タイトル戦、1990年)

(ダウンシーン)
4R:右ストレート、連打、左ボディフックで3度、岡部がダウン
(感想:辰吉がタイトル獲得。日本バンタム級2位の辰吉が初のタイトル戦。王者の岡部はかなりの「イケメン」。辰吉の挑戦を受けるほどの度胸とキレのあるパンチの持ち主。これまで16勝(8KO)1敗。攻める辰吉、ジャブと右ストレートで応戦する岡部。4R、左フックからの右ストレートで岡部がダウン。さらに連打でダウン。最後は左ボディでKO。岡部は良い選手。勝っていたら辰吉以上のスターになっていたと思うが、パワーに差があった。辰吉はダウンを奪って「腕をぐるぐる回す」パフォーマンス。人気・世界への期待がさらに上昇。)

辰吉丈一郎 2R KO ジュン・カーディナル
バンタム級戦、1990年)

(ダウンシーン)
2R:左フックでカーディナルがダウン
(感想:日本王者の辰吉。誰も辰吉のタイトルに挑戦したがらない状況。カーディナルはフィリピン、バンタム級3位で、これまで8勝(4KO)3敗2分。ガードを上げてジャブ、右ストレート、大きな振りのフック。攻めるときのバランスがあまり良くない印象。辰吉はいつものようにフットワーク&ジャブ。腕を回す動きを見せながら、ボディ打ち。2R、連打からの左フックでカーディナルがダウン。しゃがんだまま立てず、KO。辰吉のボディ攻撃が印象的だった試合。パンチにもキレがあった。ただ、カーディナルの粗い左フックを浴びるシーンも。)

辰吉丈一郎 10R 引分 アブラハムトーレス
バンタム級10回戦、1991年)

(感想:日本王座を返上した辰吉。世界的強豪と対戦。WBA世界バンタム級7位でベネズエラトーレス。これまで13勝(5KO)1敗。共にジャブ。トーレスはバランスが良く、伸びのあるジャブを当てるのが上手い。辰吉は打ち返すがパンチの正確さではトーレスの方が上。辰吉は焦りからかゴング後もパンチを出すなどエキサイト気味。最終ラウンド終了時、トーレスは両手を上げて勝利を確信した様子。判定はドロー。辰吉は鼻血を出すなど映像では劣勢に見えたが強いパンチをヒットさせるシーンもあった。トーレスは当てるテクニックは素晴らしかったが、相手を仕留めるような攻めをしなかった。もし、海外の試合のように「10-9」とラウンドごとに必ず差を付ける採点方法だったら、トーレスが勝っていたかも。)

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