「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「強打で前世界王者をKO」吉田秀三

日本フェザー級王者。右ストレート、コンビネーションが武器。「vs. 廉東均(再戦)」「vs. ファン・アントニオ・ロペス」「vs. 尹錫太」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

吉田秀三 2R KO廉東均
フェザー級戦、1977年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで廉がダウン
(感想:元日本フェザー級王者の吉田。これまで23勝(12KO)10敗2分。前WBC世界J・フェザー級王者、廉と再戦。初戦では当時世界王者だった廉がノンタイトル戦で判定勝ち。吉田がフットワーク、ジャブ、フック。廉は左のガードで低くした構えからジャブ、大振りのフック。右ストレートからの左フックといったコンビネーションを使う吉田。2R、左フックからの右ストレートで廉がダウン。立ったが、戦意喪失のような形で試合終了。廉は相手を讃えることもなくサッサとリングを下りて引き上げていった。吉田の右ストレート、コンビネーションが素晴らしかった試合。廉はロイヤル小林に勝って世界王座を獲得したほどの選手だが、打ち方が大雑把であまり良い選手には見えなかった。)

ファン・アントニオ・ロペス 9R KO吉田秀三
フェザー級戦、1979年)

(ダウンシーン)
9R:左ボディフックで3度、吉田がダウン
(感想:世界J・フェザー級7位のロペスはメキシコの選手。敗れたが、ウィルフレド・ゴメスのWBC世界J・フェザー級王座に挑戦したことがある。これまで52勝(25KO)10敗。日本フェザー級1位の吉田。フットワークと速いジャブ連打。ロペスは比較的ゆったりしたリズムからジャブを打ち、右ストレート、左フックを強く当てようとする。接近戦では共に力強いパンチ。互いにボディ攻撃。4R、ロペスの強烈な右がヒット。吉田の右ストレート、左フックが当たるシーンもあるが、ロペスのシャープでパワフルな左ボディ打ちが印象的。9R:左ボディで吉田がダウン。同じようなパンチでさらに二度ダウンを食ってKO。吉田の攻撃は悪くはなかったが、ロペスが強打で勝利。ロペスに余裕があったのかどうかはわからないが、自信があるような戦いぶり。特に左ボディ打ちは一級品だった。しかしながら、再びゴメスに挑戦して敗北。ゴメスが怪物ぶりを発揮していた時代。) 

尹錫太 9R TKO吉田秀三
フェザー級戦、1980年)

(ダウンシーン)
8R:右ボディフックで吉田がダウン、連打でスタンディングダウン
(感想:日本フェザー級2位の吉田。韓国フェザー級1位の尹。8Rのみの映像で観戦。接近戦。フックで打ち合う。ジャブを使いながら攻める尹が勢いで優勢。右ボディで吉田がダウン。さらに連打でスタンディングカウントを取られる。8R終了後、吉田が棄権。見ていないラウンドがどのような感じだったのかは不明なため何とも言えないが、どうやら尹が力技で押し切った様子。これが最後の試合となった吉田。思い切りのいい右ストレートが印象に残る良い選手だった。)

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