「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「KOダイナマイト」内山高志②

WBA世界スーパーフェザー級王者。強打&ディフェンスで世界へ。「vs. 阪東ヒーロー」、WBA戦「vs. ファン・カルロス・サルガド」「vs. アンヘルグラナドス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

内山高志 12R 判定 阪東ヒーロー
東洋太平洋スーパーフェザー級タイトル戦、2008年)

(感想:内山がタイトル防衛。王者の内山はこれまで9連勝(7KO)。阪東は19勝(8KO)8敗6分、と試合数は多いが、あのハードパンチャー、エドウィン・バレロには1RでKOされている。内山がいつものようにジャブ、ワンツー、左フック、接近してボディ打ち。阪東はジャブ、そして思い切り叩きつけるようにフックを振るう。阪東の攻める姿勢は勇敢ではあるが、内山がジャブで先手を取る。判定は3-0。3、8、12Rのハイライト映像で観戦したため他のラウンドのことはわからないが、ジャブで勝負がついたと思われる。「内山」と言えば強打をイメージするが、手堅い試合運びだった印象。阪東のラストファイトは岡田誠一の持つ日本スーパーフェザー級王座への挑戦(9RでのTKO負け)。王座を獲得することはできなかった。)

内山高志 12R TKO ファン・カルロス・サルガド
WBA世界スーパーフェザー級タイトル戦、2010年)

(ダウンシーン)
12R:連打でサルガドがダウン
(感想:内山がタイトル獲得。内山が13連勝(10KO)で世界挑戦。王者のサルガドは22勝(16KO)1分のメキシカンで、あのホルヘ・リナレスを1RでTKOして王座獲得。これが初防衛戦。スピードで勝負するタイプのサルガド。足で距離を取りながらジャブ、右ストレートを伸ばし、メキシカンらしい左フック。内山はジリジリ距離を詰めてワンツー、ボディ打ち。サルガドのパンチにはスピードはあるが、パンチの重さでは内山か。互いにディフェンス。内山は左ジャブ、左フック、と左のパンチが効果的。12R、連打でサルガドがダウン。立ったが、さらに連打を浴びてレフェリーストップ。内山がパワーと堅実な攻めで快勝。サルガドはやや受け身の試合ぶり。そのキレのあるパンチでもっと思い切った攻めをして欲しかったところ。後、サルガドは王座決定戦でIBF王座も獲得(三度の防衛成功)。)

内山高志 6R KO アンヘルグラナドス
WBA世界スーパーフェザー級タイトル戦、2010年)

(ダウンシーン)
6R:右フックでグラナドスがダウン
(感想:内山がタイトル初防衛。王者の内山はこれまで14連勝(11KO)。挑戦者のグラナドスベネズエラの選手で18勝(8KO)8敗。「身長」が話題になった試合。「大巨人」グラナドスは185センチ(マイク・タイソンよりも高い)、内山は172センチ。どちらかと言うとテクニシャンタイプのグラナドス。ガードを上げてジャブ、右ストレート、左フック。内山はディフェンスしながらジャブ、右フックで攻める。リーチが長く、懐が深いグラナドスだが、倒しに行くような攻めをしない。3R、右フックでグラナドスがグラつく。6R、右フックでグラナドスがダウン。ヒザをついたままカウントアウト。内山がパワーで勝利。グラナドスはボクサー向きの良い体とパンチを持っている選手ではあったが攻める意志が弱く、その点で内山はややラッキーだった。)

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