「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速乃闘拳」亀田興毅②

三階級制覇王者。因縁の再戦「vs. ファン・ランダエタWBA世界ライトフライ級タイトル戦)」「vs. エベラルド・モラレス」「vs. レクソン・フローレス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

亀田興毅 12R 判定 ファン・ランダエタ
WBA世界ライトフライ級タイトル戦、2006年)

(感想:亀田がタイトル防衛。「因縁の再戦」と当時呼ばれた試合。WBA1位のランダエタベネズエラの選手。初戦では僅差(2-1)の判定負け。亀田はヘンな髪型でリングイン(初戦では坊主頭だった)。初戦とは違い亀田は距離を取る。そしてジャブ、左ストレート。2Rにはふざけた動きをしてレフェリーから注意。接近戦では初戦と同じように左右フックでの打ち合い、ボディ攻撃。ディフェンスしながらアウトボクシングで左ストレートを決める亀田(5R、10Rほか)。10R、亀田が辰吉ばりに腕を回してランダエタを挑発。11R、亀田が速い連打。12R、亀田がバッティングで減点。判定は3-0。前回よりも大きなポイント差を付けて亀田が勝利。ブロック&左ストレート作戦が功を奏した。ランダエタは初戦とあまり変わらない試合ぶりだったが、亀田は距離を取ったり、相手を挑発したり、とバラエティに富んでいた。前回は同じようなタイプのランダエタに苦戦したが、戦い方を変える器用さを持っていることを亀田は証明。ランダエタのラストファイトは2016年。WBA世界ライトフライ級王者の田口良一と対戦しTKO負け。二階級制覇ならず。獲得した王座はWBA世界ミニマム級暫定王座のみだった。)

亀田興毅 10R 判定 エベラルド・モラレス
(フライ級戦、2007年)

(ダウンシーン)
5R:左フックでモラレスがダウン
(感想:WBA世界ライトフライ級タイトルを返上した亀田。フライ級で二階級制覇を目指す。WBC12位のモラレスは経験あるメキシカン。これまで29勝(20KO)11敗3分で、WBC米大陸フライ級王座を獲得。敗れはしたが、カルロス・サラサール、オマール・ナルバエス(後に井上尚弥にKOされた)時代のWBO世界フライ級王座、ポンサクレックWBC世界フライ級王座に挑戦している。亀田はWBA1位、WBCでは3位で、デビュー以来13連勝(10KO)。クリサント・エスパニャ(元WBA世界ウェルター級王者)に顔も打ち方も似ているモラレス(親戚?)。ジャブを連打して長い右ストレート、左フック。ただし、エスパニャとは違ってパンチのキレ、動きのスピードはもう一つといったところ。パンチにキレがある亀田。ガードを上げてブロックしながら左ストレート、右フックでモラレスの隙を突く。5R、左フックでモラレスがダウン。6R、モラレスの左フックがヒットして亀田が少しピンチ。9R、ボディを攻めるモラレス。判定は3-0。亀田が相手を圧倒したわけではないが、長いパンチを使うモラレスの隙を突く作戦がうまくいった。左のテクニックを見せたモラレスだが、右の打ち方が微妙でぎこちないところがあったのが残念。後、モラレスはさらに二度の世界挑戦。しかし、いずれも敗北。)

亀田興毅 10R 判定 レクソン・フローレス
(フライ級戦、2008年)

(ダウンシーン)
1R:左ショートでフローレスがダウン
(感想:亀田が8ヶ月ぶりのリング。フローレスはフィリピンの選手。WBOのアジア王座、インター王座を獲得したことがあるが、オマール・ナルバエスの持つWBO世界フライ級王座への挑戦は判定負け(3-0)に終わっている。亀田は右ジャブ、左ストレート、左ボディ打ち。しかしながら、両者ともパンチのキレ、動きのスピードに欠ける。左ショートでフローレスをダウンさせた亀田だが、その後は左フックを打たれたりするなどパッとしないデキ。7R、フローレスを挑発する亀田。判定は3-0。亀田がディフェンスとパンチの正確さで勝利。勝ったがサエない表情。リングサイドで観戦したアントニオ猪木はこの試合についてどう思っただろう?)

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