「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「高速ジャブ」亀田和毅③

WBO世界バンタム級WBC世界スーパーバンタム級暫定王者WBO戦「vs. アレハンドロ・エルナンデス」、WBA戦「vs. ジェイミー・マクドネル(初戦・再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

亀田和毅 12R 判定 アレハンドロ・エルナンデス
WBO世界バンタム級王座統一戦、2014年)

(感想:亀田がタイトル防衛。シカゴで行われた試合。亀田はこれまで30連勝(19KO)。エルナンデスはメキシコの選手で28勝(15KO)10敗2分。WBO世界バンタム級暫定王者。亀田がブランクを作ったことにより暫定王座が設けられ、王座を獲得した経緯がある。共にジャブ連打。亀田は攻めの姿勢。エルナンデスはガッチリとブロックしながらワンツー、左フック。接近戦では亀田が左右フックとボディ打ち、エルナンデスは応戦。時折サウスポーにスイッチするエルナンデスだが、受け身の姿勢で自分からはあまり攻めない。9R、亀田が例の高速連打。もっと打ってこい、といった感じで亀田を挑発するエルナンデス(お前がもっと打てよ、とツッコミたくなるようなシーン)。最終ラウンド終了時、共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は極めて僅差の2-1。映像では亀田が手数で差を付けて勝ったように見えたが。しかしながら、左目が腫れていた亀田。エルナンデスは攻めは地味だったがパンチは強かったようだ。もっと攻めれば勝てたのでは?)

ジェイミー・マクドネル 12R 判定 亀田和毅
WBA世界バンタム級タイトル戦、2015年)

(ダウンシーン)
3R:右フックでマクドネルがダウン
(感想:マクドネルがタイトル防衛。アメリカで行われた試合。WBO王者の亀田。WBA王者と統一戦をする計画であったが、WBOが統一戦を認めなかったため、王座を返上。WBA王者マクドネルに挑戦する形に。背が高いマクドネル(175cm。リーチは182cmもある。亀田は身長166cm)。距離を取ってジャブ連打からの右ストレート、左ボディ打ち。亀田はいつものようにジャブ、ワンツー、左フックを打つが、マクドネルはしっかりブロック。3R、タイミングのいい右フックでマクドネルがダウン。その後は一進一退。判定はわずか1ポイント差の3-0。ジャブ&ブロックの似たようなタイプ同士の一戦。大きな力の差は感じられなかったが、体格差(長いリーチから繰り出す長いパンチ)でややマクドネルが有利だったか。亀田はこれが初黒星。)

ジェイミー・マクドネル 12R 判定 亀田和毅
WBA世界バンタム級タイトル戦、2015年)

(ダウンシーン)
12R:右ストレートで亀田がダウン
(感想:マクドネルがタイトル防衛。アメリカで行われた再戦。共に速いジャブ。ただし、二人ともパンチは軽め。亀田は連打、マクドネルはガードを高く上げてブロック。12R、右ストレートで亀田がダウン。判定は3-0。亀田の左フックがヒットするシーンもあったが、懐が深いマクドネルを倒すにはパワー不足だった印象。マクドネルはあれこれやらずにジャブ、ジャブ、ストレート、そしてブロック。マイルールを徹底して勝利。リーチの長さを上手く利用した。これでマクドネルに二連敗となった亀田。ブランクを作った後、WBC世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得。しかし次の試合で敗北、王座陥落。現役続行中であるが、これ以上の活躍が見られるのだろうか?)

ジェイミー・マクドネル:後に来日(2018年5月25日)。井上尚弥に1RでKOされて王座陥落。この試合ではかなりの減量苦だったことから、亀田と井上を単純に比較することはできない。

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