「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

IBF世界スーパーバンタム級王座戦 in JAPAN

IBF王座をめぐる三試合。「ジョナサン・グスマン vs. 和氣慎吾(わけ しんご)」「ジョナサン・グスマン vs. 小國以載(おぐに ゆきのり)」「小國以載 vs. 岩佐亮佑(いわさ りょうすけ)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

ジョナサン・グスマン 11R TKO 和氣慎吾
IBF世界スーパーバンタム級王座決定戦、2016年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレート、連打で2度、和氣がダウン
3R:左フックで和氣がダウン
5R:右ストレートで和氣がダウン
(感想:グスマンがタイトル獲得。注目はグスマン。ドミニカの黒人選手で、これまで21戦全勝。全てKO勝ちのパンチャーでWBAの地域王座を獲得している。どんなスゴイ奴なのか、といったところ。和氣は20勝(12KO)4敗2分のサウスポー。東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルを獲得している。フットワーク&右ジャブ、左ストレートの和氣。スラリとしたグスマンはガードしながら前進し、右ストレート、左右フックを思い切り打っていく好戦的な姿勢。2Rにハプニング。グスマンのバッティングに抗議する和氣だが、右ストレートを食ってダウン。さらに連打で二度目。3R、左フックで和氣がダウン(当たりは浅かったが、勢いで倒されてしまった)。右を当てようとするグスマン。しかし、接近戦はあまり巧くはなく、ガチャガチャした乱打攻撃。5R、強烈な右ストレートで和氣がダウン。中盤以降は疲れたのか、グスマンは距離を取る。前に出る和氣だが、強打でグスマン優勢。右頬の腫れが悪化する和氣。グスマンは左目が腫れていく。11R、和氣の顔の腫れを見て、レフェリーは試合を止めた。グスマンが強打・勢いで押し切った試合。器用さに欠けるところもあったが、アーロン・プライアーばりの攻撃力で勝利した。和氣は左ストレートをヒットさせるシーンもあったが、2Rのバッティングが残念だった。)

小國以載 12R 判定 ジョナサン・グスマン
IBF世界スーパーバンタム級タイトル戦、2016年)

(ダウンシーン)
3R:左ボディフックでグスマンがダウン
(感想:小國がタイトル獲得。グスマンの初防衛戦。小國はIBF5位で、これまで18勝(7KO)1敗1分。その「1敗」は和氣に喫したもので、小國は一度は引退を決意したという。試合開始。小國がガードを上げてジャブ、ワンツー、左フック。かつての名王者ヘナロ・エルナンデスに似た構え&打ち方で、ボディ打ちが巧いところも似ている。グスマンはジャブ、ストレートを使いながら接近し、左右フック。3R、連打するグスマンだが、左ボディでダウン。その後、小國はジャブ、グスマンは強打。11R、ボディがやや低めに入ってグスマンが休憩。12R終了。判定は3-0(ジャッジ三人とも「115-112」)。これまで全試合KO勝ちの王者を相手に小國が番狂わせ。左のテクニック&ディフェンスで勝利。グスマンはパワフルだったが、攻撃が粗かったためディフェンスされた。近年の選手は試合の映像が出回っているため、その長所・短所を研究されてしまう。隙があればそこを突かれる。グスマンの「粗さ」を小國はよく研究したのでは? ただ、グスマンは和氣戦のような目の腫れはなかった。)

岩佐亮佑 6R TKO 小國以載
IBF世界スーパーバンタム級タイトル戦、2017年)

(ダウンシーン)
1R:左ストレートで小國がダウン
2R:左ストレートで2度、小國がダウン
(感想:岩佐がタイトル獲得。小國の初防衛戦。サウスポーの岩佐はIBF3位で、これまで23勝(15KO)2敗。この「2敗」は山中慎介(日本バンタム級王座への挑戦)、リー・ハスキンス(IBF世界バンタム級暫定王座決定戦)に喫したもの。1R、小國がジャブ、ワンツー。岩佐は右ジャブを使いながら左でカウンター。左ストレートで小國がダウン。2Rにも同じような左ストレートで小國が二度ダウン。サウスポーが苦手な小國。素晴らしい右ストレート、左フックを打つがディフェンスされ、逆に左ストレート、右フックを食う。4Rにはよく攻めた小國だが、6R、口のキズによりドクターストップ。岩佐がサウスポーのテクニックで勝利。小國は良いパンチを打っていたが、サウスポーへの苦手意識の方が強かったようだ。そんな岩佐も二度目の防衛戦で敗北。王座は海外へ持ち去られてしまった。)

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