「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「IBF王座を二度獲得」岩佐亮佑

IBF世界スーパーバンタム級王者。左カウンターで世界を獲得。「vs. リー・ハスキンス」「vs. エルネスト・サウロン」「vs. ムロジョン・アクマダリエフ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

リー・ハスキンス 6R TKO 岩佐亮佑
IBF世界バンタム級暫定王座決定戦、2015年)

(ダウンシーン)
6R:右フックで岩佐がダウン
(感想:ハスキンスがタイトル獲得。これまで日本バンタム級王座、東洋太平洋バンタム級王座を獲得している岩佐。19勝(12KO)1敗。負けは後に世界王者となる山中慎介の持つ日本バンタム級王座に挑戦したときのもの。東洋王座を返上し、いよいよ世界へ。イギリスのハスキンスは31勝(13KO)3敗。WBAインターコンチネンタル・バンタム級王座、欧州バンタム級王座を獲得している。イギリスで行われた試合。サウスポー同士。右ジャブ、左ストレートを主な武器として使うところは共通しているが、岩佐は正統派なのに対し、ハスキンスはナジーム・ハメドのようなトリッキーなタイプ。自由奔放な動きから意表を突くようなタイミングで左ストレートをカウンターする。岩佐は攻めるが、かわされてしまう。6R、左ストレートが効いた岩佐。右フックでダウン。立ったが、ロープ際で連打されてレフェリーストップ。ハスキンスが独特の動きと左パンチで勝利。個人的にはハスキンスのような腰が入っていないような打ち方をする選手は好みではないが、パンチにはスピードと正確さが。見た目はあまり格好がいいとは言えないが実戦的な戦い方だった。一方、敵地・相手のスタイルに翻弄された岩佐。もう少しパワーがあれば、といったところ。)

岩佐亮佑 12R 判定 エルネスト・サウロン
IBF世界スーパーバンタム級タイトル戦、2018年)

(感想:岩佐がタイトル防衛。小國以載をサウスポーのテクニックでTKOしてIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得した岩佐。これが初防衛戦。これまで24勝(16KO)2敗。IBF13位サウロンはフィリピンの選手。21勝(8KO)2敗1分。WBCインター・バンタム級王座を獲得している。1Rから岩佐が左ストレートをヒットさせる。良いワンツーを持っているサウロンだが、動きのスピード、パンチを打つときの踏み込むスピードはあまりない。11R、岩佐がラッシュ。判定は大差の3-0。岩佐がサウスポーのテクニック(特に左ストレート)、連打で初防衛に成功。正直なところ微妙なチャレンジャーではあったが、初防衛戦は「勝てる相手」を用意するのがボクシング界の常識(?)。大きなパンチをもらうことなく防衛できてよかった。)

ムロジョン・アクマダリエフ 5R TKO 岩佐亮佑
WBAIBF世界スーパーバンタム級タイトル戦、2021年)

(感想:アクマダリエフがタイトル防衛。テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)に敗れてIBF世界スーパーバンタム級王座を失った岩佐。マーロン・タパレスをTKOで下してIBF世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得。そしてWBAIBF王者のアクマダリエフに挑戦(IBF王座は正規と暫定の「王座統一戦」)。アクマダリエフはウズベキスタンの選手でこれまで全勝。ダニエル・ローマンを2-1の判定で下して王座獲得。これが初防衛戦となる。ウズベキスタンの首都タシュケントで行われた試合。共にサウスポー。岩佐が右ジャブ、ワンツー、右ボディ打ちなどテクニックで勝負。アクマダリエフはパワー。ブロックしながらパワーを込めたジャブを打ち、ねじ込むような左ストレート、接近して振りが大きめの左右フック攻撃。5R、アクマダリエフが連打をまとめ、一気に勝負に出る。岩佐がロープ際に後退したところでレフェリーストップ。アクマダリエフがパワー、正確なジャブ、ディフェンスで勝利。どのパンチも実に力強かった。岩佐は右ボディ打ちなど良いところもあったが、相手の攻める勢いに押されてしまった。これが現時点での岩佐のラストファイト。テクニックはあるが、パワーはどうか? 負けたまま終わるには惜しい選手のような気もするが・・・。) 

この続きはcodocで購入
----------------------------- A8 net広告