WBA世界Ｊ・フライ級王者。「グリーンツダ」所属。井岡弘樹の後輩。タフな外国人との試合「vs. 金成浩」「vs. テキサス・ゴメス」「vs. ニロ・アノーサ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①山口圭司 10R 判定 金成浩
（Ｊ・フライ級戦、1993年）
（感想：日本６位の山口。これまで7連勝（4KO）。セコンドに村田英次郎。金は韓国Ｊ・フライ級10位で、3勝（1KO）3敗3分。TV解説席には神代英明、井岡弘樹（デビッド・グリマンへの挑戦を控えている状況）。金が上体を動かしながらジャブ、接近して思い切りのいい右ストレート、フック。山口は既にパターンを確立。足を使いながらジャブ連打、左カウンター、右フック、そして左ボディ打ち。なかなかタフで力強い金。出血しながらも前進し、踏み込んで打つ右パンチが時折ヒット。終盤は山口の左ボディが効果的。判定で山口。相手のタフさに手こずるシーンもあったが、連打で勝利。金は実にタフだった。）
②山口圭司 10R 判定 テキサス・ゴメス
（Ｊ・フライ級戦、1993年）
（感想：日本４位の山口がフィリピン人と対戦。メキシコ人みたいな名前のテキサス・ゴメスはフィリピン・ストロー級９位。勝ったり負けたりの選手で、チャナ・ポーパオイン、アラ・ビラモアにKOされている。8Rからの映像で観戦。頭を小刻みに動かしながら右ストレート、大振りの左右フックで前に出るゴメス。山口はジャブ、左ストレート、連打で応戦。タフなゴメスだが、パンチの正確さに欠ける。判定で山口。金成浩戦と似たような試合。山口は連打、相手の隙を突くパンチは良かったが、打たれた。判定で勝つのも悪くはないが、長い試合ばかりだと、その分、相手にもチャンスができるため、あまりよろしくないような気がする。ゴメスは一流選手とは言えないが、山口戦後もロッキー・リン、チャッチャイ・サーサクン、サマン・ソーチャトロン、ポンサクレック・ウォンジョンカムといった実力者を含む、多くの選手と戦った。）
③山口圭司 10R 判定 ニロ・アノーサ
（Ｊ・フライ級戦、1993年）
（感想：日本１位の山口がフィリピン人と対戦。アノーサはフィリピンのＪ・フライ級６位。「BOXREC」によると勝ちが一つしかないが、チャナ・ポーパオイン、サマン・ソーチャトロン、マニー・メルチョル、崔煕庸といった名のある選手と対戦している。9Rからの映像で観戦。小柄なアノーサ。ジャブを使い、左フックからの右ストレートといったコンビネーション。バランスは悪くない。山口はフットワーク＆連打。判定で山口。またしても倒せなかったが、スピードはあった。これが山口のボクシング。それにしても韓国やフィリピンには頑丈な選手が多い。）
