「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「世界に近づいた男」村田英次郎④ 

東洋太平洋バンタム級王者。ワンツーが武器。WBA世界バンタム級王座戦「vs. ジェフ・チャンドラー(再戦)」「vs. 磯上修一(東洋王座戦)」「vs. チャンドラー(三戦目)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

ジェフ・チャンドラー 13R TKO 村田英次郎
WBA世界バンタム級タイトル戦、1981年)

(ダウンシーン)
13R:右アッパーで2度、村田がダウン
(感想:チャンドラーがタイトル防衛。アメリカで行われた再戦。チャンドラーがジャブ・ストレート。村田のジャブ連打はディフェンスされてしまう。インサイドからジャブ、右アッパーを入れるチャンドラー。13R、村田が二度のダウン。立ったがダメージ深く、ストップされた。パンチのキレ、インサイドから当てるテクニックでチャンドラーが上回った。)

村田英次郎 3R KO 磯上修一
東洋太平洋バンタム級タイトル戦、1982年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで磯上がダウン
3R:右ストレート、右フック、連打で3度、磯上がダウン
(感想:村田がタイトル防衛。村田にとってこの試合はジェフ・チャンドラーに負けた再起戦。世界6位でこれまで19勝(11KO)1敗3分。磯上は日本王者で世界3位。1980年にホルヘ・ルハンのWBA世界バンタム級王座に挑戦したことがあり(TKO負け)、26勝(18KO)3敗4分。世界挑戦の経験がある者同士の一戦。共にジャブ。磯上はフックを打つが、パンチのキレはそれほど感じられない。村田は左ジャブを多用し、右ストレートでカウンターを取る。2R、磯上がダウン。3R、三度ダウンで試合終了。チャンドラーは背が高く、村田からすればパンチを当てにくい選手であったが、磯上は体格的に村田にとって打ちやすい相手であったように見えた。村田の左ジャブ連打、右フックで奪ったダウンが印象的だった試合。磯上は惨敗だったが、その後も日本王座を防衛し続けた。)

ジェフ・チャンドラー 10R KO 村田英次郎
WBA世界バンタム級タイトル戦、1983年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで村田がダウン
3R:ワンツーで村田がダウン
10R:右フック、左フック、右アッパーで3度、村田がダウン
(感想:チャンドラーがタイトル防衛。日本で行われた三度目の対決。これまで一勝一分。チャンドラーがスタイリッシュにキレのあるジャブを飛ばす。村田は動きにキレがなく、攻めるときのディフェンスができていない印象。2R、3Rのダウン。村田の右フックはバランスの良いチャンドラーには当たらない。最後は三度のダウンで終了。村田はこれで引退。ルペ・ピントール、ジェフ・チャンドラーに勝つには何かが足りなかった。)

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