「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「強打の怪物」井上尚弥②

三階級制覇王者。鋭い強打。WBC世界L・フライ級戦「vs. サマートレック・ゴーキャットジム」、WBO世界S・フライ級戦「vs. オマール・ナルバエス」「vs. ワルリト・パレナス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

井上尚弥 11R TKO サマートレック・ゴーキャットジム
WBC世界L・フライ級タイトル戦、2014年)

(ダウンシーン)
4R:右フックでサマートレックがダウン
6R:左ボディフックでサマートレックがダウン
(感想:井上がタイトル防衛。井上の初防衛戦。WBC13位の挑戦者サマートレックはタイ人。PABAミニマム級王座を獲得するなど、このところ連勝中。井上がいつものようにジャブ、ワンツー、左ボディ打ち。サマートレックは距離を取りながら右ストレート、左フックを狙う。力強いサマートレックだが、攻めが単発。井上がコンビネーション&ディフェンスで優勢。4R、右フックでサマートレックがダウン。6Rには左ボディでダウン。しかし、タフなサマートレック。10Rには積極的に前に出るなど、打たれても連打で打ち返す。11R、連打でレフェリーストップ。サマートレックはまだ続行できそうな感じだったが、よく打たれていたためストップされたのだと思われる。完全に倒し切ることはできなかったが井上が完勝。手数が多かったのが良かった印象。その後のサマートレック。八重樫東(井上の同門)のIBF世界ライトフライ級王座に挑戦してTKO負け。現役続行中であるが負けが込んでおり、世界王座獲得は遠い。)

井上尚弥 2R KO オマール・ナルバエス
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2014年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレート、左フックで2度、ナルバエスがダウン
2R:左フック、左ボディフックで2度、ナルバエスがダウン
(感想:井上が二階級制覇。減量がキツい井上。WBC世界L・フライ級タイトルを返上。フライ級を飛ばしてS・フライ級に挑戦。相手はキャリアのあるベテランでサウスポーのナルバエス(アルゼンチン)。「スーパーチャンピオン」と言ってもよいほどの選手で、WBO世界フライ級王座を16度も防衛。王座を返上し、WBO世界スーパーフライ級王座を獲得、11度防衛。アマチュア時代には二度オリンピックに出場している。1R開始早々、右ストレートを喰ってグラつくナルバエス。いきなりの「ガツン」が効いてしまったナルバエスは左ストレートで打ち返すが、井上はディフェンスし、二度のダウンを奪う。2Rにもナルバエスはダウン。最後は左ボディフック。ナルバエスは一瞬間を置いてヒザを着いた。まるでナルバエスのこれまでの実績を否定するかのような井上の圧勝劇。一体どういう鍛え方をすればこんなパンチ力がつくのか。ナルバエスはその後、世界王座戦には敗れたが、WBOのインター王座(S・フライ級)、IBFの地域王座(バンタム級)を獲得する活躍を見せた)

井上尚弥 2R TKO ワルリト・パレナス
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2015年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレート、左フック連打で2度、パレナスがダウン
(感想:井上がタイトル初防衛。これまで8連勝(7KO)の井上。初防衛戦の相手パレナスはフィリピン人。日本のジム所属だったこともあり、日本の関係者にはおなじみの存在。WBO1位で24勝(21KO)6敗1分。WBOのアジア王座(S・フライ級)を防衛し続けており、直前の試合ではデビッド・カルモナとWBO世界S・フライ級暫定王座決定戦を行い、引き分けている。22歳の井上。32歳のカルモナ。TV解説者は具志堅用高村田諒太。共にジャブ、連打、ボディ打ち。そして互いにブロック。2R、攻めるパレナスだが、左フックを食って後退。ガードの上から右ストレートを打たれてダウン。立ったが、左フックでピンチ。左フック連打で二度目のダウン。レフェリーは試合を止めた。井上がパワー&キレのある連打で快勝。パンチの鋭さに差があった。パレナスは悪い選手ではなかったが、速い左フックにしてやられた。その後、パレナスは大きな活躍もなくキャリアを終えた。)

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