「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「正確なカウンターパンチ」井岡一翔⑥

四階級制覇王者。WBA世界フライ級王座防衛戦「vs. キービン・ララ」「vs. スタンプ・キャットニワット」「vs. ノックノイ・シットプラサート」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

井岡一翔 11R KO キービン・ララ
WBA世界フライ級タイトル戦、2016年)

(ダウンシーン)
10R:右ストレートでララがダウン
11R:連打でララがダウン
(感想:井岡がタイトル防衛。これまで19勝(11KO)1敗の井岡が三度目の防衛戦。相手はニカラグアのララ。18勝(6KO)1敗1分でWBA5位。デビュー戦で判定負け。プロ二戦目は引き分け。それ以降は連勝。WBCの地域王座(フライ級)を獲得し、防衛にも成功している。なかなか積極的なララ。伸びのあるジャブ、右ストレート、接近して振りが大きめの左右フック。ただし、バランスはあまり良くない。井岡はいつものようにディフェンスしながらジャブ、隙を突く攻撃。右ストレート、左フックを決めるなどパンチの正確さで井岡。しかし、精力的なララの攻めに対応する忙しい試合ぶり。9R、井岡の右カウンターがクリーンヒット。10R、井岡が連打で優勢の中、右ストレートでララがダウン。11R、完全に足に来ているララが連打でダウン。座ったままカウントアウト。井岡が相手に負けじと手数で応戦して勝利。ララはチャレンジャーらしい頑張りを見せたが隙が大きかった印象。その後、ララはWBAの地域王座(スーパーフライ級)を獲得したが、防衛に失敗。今のところ井岡戦が唯一の世界戦となっている。)

井岡一翔 7R TKO スタンプ・キャットニワット
WBA世界フライ級王座統一戦、2016年)

(ダウンシーン)
2R:右フックで井岡がダウン
7R:左ボディ、右ボディで2度、スタンプがダウン
(感想:井岡がタイトル統一。TBS恒例年末ボクシング。正規王者の井岡がこれまで15戦全勝(6KO)の暫定王者スタンプ(タイ)と「統一戦」。井岡がジャブ、右ストレートでプレッシャーをかける。スタンプは慎重姿勢で、フックで応戦。力強いスタンプだが、井岡がディフェンス&コンビネーション。しかし、2Rにハプニング。強烈な右フックで井岡がダウン。その後は井岡が慎重にジャブで体勢を整える。4R、井岡の左フックがクリーンヒット。スタンプは打ち返すが空転。7R、前に出るスタンプ。井岡が正確な連打を連続ヒット。左ボディでスタンプがダウン。右ボディで二度目。立ったが、戦意喪失でレフェリーストップ。井岡が正確なパンチ、定評のあるボディ打ちで勝利。ジャブにはキレがあった。一方、負けたが実に力強かったスタンプ。ただ、攻撃がとぎれがちで振りの大きいパンチは隙も大きかった。そんなスタンプ。後、WBAのアジア王座(フライ級、スーパーフライ級)を獲得したが、勝ったり負けたり。キービン・ララ同様、今のところ井岡戦が唯一の世界戦となっている。)

井岡一翔 12R 判定 ノックノイ・シットプラサート
WBA世界フライ級タイトル戦、2017年)

(感想:井岡がタイトル防衛。井岡の五度目の防衛戦。挑戦者はタイのノックノイ。これまで62勝(38KO)4敗のベテラン。プロ二戦目から五戦目まで4連敗。しかし、その後は好調。WBCのユース王座(ライトフライ級)、インター王座(フライ級)を獲得するなど61連勝。ただ、ノンタイトル戦は6回戦で行ってきており、ここ最近も6回戦。戦績のわりには意外なことにこれが世界初挑戦(なかなか面白いキャリアの持ち主)。ジャブ連打からの右ストレートが力強いノックノイ。井岡はいつものようにジャブ、ワンツー、左ボディ。3R、左ボディからアッパー気味の左フックをヒットさせるなど、井岡が左のテクニックを見せる。4R、井岡の右カウンター。その後もディフェンスしながらのショートパンチで井岡が優勢。ただ、ノックノイは打たれながらも打ち返すタフネスを見せる。11R、井岡が右カウンター、左フックをクリーンヒットさせる。判定は大差の3-0。ノックノイはタフだったが隙を突かれた。防衛に成功した井岡。KOできなかったが巧さを見せて勝利。WBA王座を返上し、四階級制覇を狙う。)

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