「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

令和のボクシング②(谷口将隆、井上拓真、寺地拳四朗)

「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」世界王座戦「谷口将隆 vs. メルビン・ジェルサエム」「井上拓真 vs. リボリオ・ソリス」「寺地拳四朗 vs. アンソニー・オラスクアガ」を紹介します。

メルビン・ジェルサエム 2R KO 谷口将隆
WBO世界ミニマム級タイトル戦、2023年)

(ダウンシーン)
2R:ワンツーで谷口がダウン
(感想:ジェルサエムがタイトル獲得。王者の谷口は二度目の挑戦で同王座を獲得。これが二度目の防衛戦。挑戦者ジェルサエムはフィリピン人。ガッチリ型の体型で、東洋太平洋ミニマム級王座を獲得した実績。WBC王座に挑戦したことがあるが、そのときは判定負け。これが二度目の世界挑戦。サウスポーの谷口が左ストレートで攻める。ジェルサエムは距離を取りながらフットワーク。ジャブ、右フックで応戦。左パンチに自信がありそうな攻めを見せる谷口だが、ジャブは軽めの印象。2R、左ジャブからの右ストレートで谷口がダウン。立ったが足に来ており、再びダウン。KO。攻めの姿勢だった谷口が一瞬の隙を突かれてKO負け。ジャブで相手をもっと追い込んでから攻めに行くべきだったのではないだろうか? 勝ったジェルサエム。なかなかいいパンチを持っていた。)

井上拓真 12R 判定 リボリオ・ソリス
WBA世界バンタム級王座決定戦、2023年)

(感想:井上がタイトル獲得。井上尚弥が返上した王座を元WBC暫定王者の弟拓真が狙った試合。井上はこれまで17勝(4KO)1敗(27歳)。ソリス(ベネズエラ)は元WBA世界スーパーフライ級王者で35勝(16KO)6敗1分1NC。 亀田大毅との試合でのゴタゴタ、山中慎介から強打でダウンを奪ったシーンでおなじみの選手だが、年齢はもう41歳。どんな動きを見せるか? リングアナはジミー・レノン・ジュニア。前王者井上尚弥がリングサイドで観戦。共にジャブ、右ストレート。ソリスは41歳とは思えないほど動きが良い。しかし、接近戦ではクリンチされてしまう。5R、ヒジ打ちで井上が負傷。その後、井上がディフェンス、右カウンター、ショート連打。互いに決定打を欠く状況で12R終了。判定は3-0。井上の右が評価されたか。最後まで前に出たソリスはなかなか力強かったが、パンチを当てさせてもらえず。井上は兄尚弥とは違って隙を突いてポイントを取るスタイルを定番にしたようだ。) 

寺地拳四朗 9R TKO アンソニー・オラスクアガ
WBAWBC世界ライトフライ級タイトル戦、2023年)

(ダウンシーン)
3R:右ボディでオラスクアガがダウン
9R:連打でオラスクアガがダウン
(感想:寺地がタイトル防衛。統一王者の寺地。当初はWBO王者と対戦予定だったが、キャンセル。オラスクアガと通常の防衛戦。オラスクアガはアメリカ・ロサンゼルス出身の選手。試合経験は少ないがWBAの地域王座(フライ級)を獲得しており、挑戦資格アリ。いつものように動きがリズミカルな寺地。左を使いながら距離を取って相手の隙を突く。ピンクのオシャレなトランクスのオラスクアガはジャブ、前進してフック攻撃。3R、右ボディでオラスクアガがダウン。その後、寺地はボディ狙い。オラスクアガはボディが効いて、クリンチ。9R、連打でオラスクアガがダウン、レフェリーストップ。寺地が当てるテクニック、ディフェンスで快勝。安定した強さ&巧さを見せた。オラスクアガはパワーのあるワンツー、フックを打っていたが単発。攻めるリズムが良くなかった印象。世界を獲るにはテンポ良くコンビネーションする必要がある。)

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