聖龍拳:ボクシング専門ブログ

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世界のボクシング:アメリカ編(2000年代:10)「聖龍拳:ボクシング専門ブログ」

「マリク・スコットvs.ライル・マクドーウェル」「アントワン・エコルズvs.リチャード・グラント」「ミゲル・バレラvs.ロベルト・カルロス・レイバ」「オルランド・サリドvs.カルロス・ヘレナ」を紹介。

①マリク・スコット 8R TKO ライル・マクドーウェル
(ヘビー級戦、2002年7月)

スコット:左ジャブ、右ストレート、フック   
マクドーウェル:右ジャブ、左ストレート、フック
(感想:新鋭スコット(21歳)はペンシルベニア州フィラデルフィア出身の黒人。身長196cmの大型。11歳でボクシングを始め、アマチュアで実績。プロ入り後、これまで11連勝(6KO)。マクドーウェル(32歳)はウィスコンシン州ミルウォーキーの黒人。27勝(18KO)8敗1分。ウィスコンシン州王座を獲得したが、バスター・マシス・ジュニアとの全米王座戦はTKO負け。ルー・サバリースらにも敗れた後、トレバー・バービックに勝利してIBOインターコンティネンタル王座獲得。防衛にも成功。KO負けで王座陥落後はさらに二度のKO負け。このところ四連続KO勝ちでスコット戦。ミシシッピ州トゥーニカでの一戦(会場ではスコットの父が観戦)。スコットは慎重なボクサータイプ。ジャブが多く、時折出す右フックにパワー。サウスポーのマクドーウェルは丸っこい身体(バービックに顔と身体付きが似ている)から右ジャブ、左ストレート。器用さが感じられるが、やや軽いボクシング。スコットがジャブで先手を取り、シャープな右ストレートからの左ジャブ、左ボディ打ち。マクドーウェルもワンツー、左ボディ打ちを使うが、動きが重いため「追う足」が鈍い。5R、スコットが右ストレート。7Rには左フックからの右ストレート。このラウンド終了後、マクドーウェルが棄権。スコットがジャブで勝利。パワーが付けば上位陣とも戦える可能性があるだろう。マクドーウェルは太りすぎだった。その後の二人。スコットはその後も中堅相手に連勝。腕の負傷によりブランク、カムバック。WBOのインター王座戦でTKO負け、初黒星。勝ったり負けたり後、WBAインターコンティネンタル王座戦で判定負け、引退。マイナーな相手と戦っているうちにピークを過ぎてしまったようだ。マクドーウェルは負けが続いたが、ローカル王座戦で一勝できた。)

②アントワン・エコルズ 3R TKO リチャード・グラント
(北米スーパーミドル級タイトル戦、2002年8月)

エコルズ:左ジャブ、右ストレート、フック
グラント:ジャブ、ストレート、フック
(ダウンシーン)
1R:左ジャブでグラントがダウン
(感想:エコルズがタイトル防衛。王者エコルズ(29歳)はテネシー州メンフィス出身の黒人。ニックネームは「Kid Dynamite」。デビュー戦はKO負け。連勝後、判定負け。連勝して北米&全米ミドル級ダブルタイトル戦に勝利。バーナード・ホプキンスのIBF王座に二度挑戦したが、いずれも敗北。決定戦で北米スーパーミドル級王者になり、連続防衛中。挑戦者グラント(28歳)はジャマイカ・キングストン出身の黒人。ニックネームは「エイリアン」。勝ったり負けたりの中堅どころだが、ケビン・ポンペイに勝利してマイナー王座獲得。直前の試合では判定勝ちしたが、試合後に相手に殴られるハプニング(殴ったジェームス・バトラーは逮捕されて刑務所へ)。その試合から間が空いたが、コンディションはどうか? アリゾナ州フェニックスでの一戦(リングアナはジミー・レノン・ジュニア、レフェリーはトニー・ウィークス)。1R、髪を赤く染めているグラント。距離を取りながらジャブ、ワンツー。エコルズは精力的なファイターで、前進してストレート、フック。右クロスからの左ジャブでグラントがダウン。その後も勢いでエコルズ。グラントは動き、パンチのキレがもう一つで、打たれる。2R、グラントはバックハンド気味のパンチで注意されたり、サウスポーにスイッチしたり。3R、グラントが強打で追い込まれたところでレフェリーストップ。エコルズが攻撃力で勝利。ダウンを奪ったコンビネーションが見事だった。グラントは全体的にパワー不足で、押され続けた。その後の二人。グラントは再起戦で全米、NABA、WBC米大陸王座(スーパーミドル級)に挑戦したが、判定負け。再び全米王座に挑戦したが、またしても判定負け。個性派だったが、大きな王座は獲れず。エコルズは次の試合で空位のWBA世界スーパーミドル級王座に挑戦したが、判定負け。その後は負けが目立つようになり、最後は連敗続きで引退(2016年)。2023年7月、死去(51)。糖尿病の合併症だったという。)

③ミゲル・バレラ 12R 判定 ロベルト・カルロス・レイバ
(IBF世界ミニマム級タイトル戦、2002年8月)

レイバ:右ジャブ、左ストレート、フック
バレラ:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:バレラがタイトル獲得。王者レイバはメキシコのプエルト・ペニャスコ出身で、これまで21勝(18KO)1分。WBCユース王座(ミニマム級)、NABO王座(ライトフライ級)獲得後、IBF王者に。バレラと初防衛戦を行ったが、負傷引き分け。二度目の防衛戦でバレラと決着なるか、といったところ。挑戦者バレラはコロンビアのサン・ホセ・デ・カナレテ出身で、18勝(11KO)2分。ニックネームは「El Huracan(ハリケーンの意)」。ラスベガスでの無敗対決。サウスポーのレイバ。シャープな右ジャブ連打、ワンツー。バレラは前進し、右ストレート、フック。2R、バレラが右フックをヒットさせ、左右フック連打。接近戦では互いに譲らず。フック、ボディ打ち。レイバは右フックからの左ストレート、バレラは左フックからの右ストレート。互いに手数が多く、パンチにはキレとパワー。ただ、バッティングになったり、バレラのパンチがローブローになることも。12R終了。判定は3-0。どちらも良かった試合。実力的には大きな差は感じられなかったが、バレラのパワーが若干上回ったか。レイバは右目が大きく腫れてしまった。その後の二人は苦難。バレラはレイバをKOして初防衛に成功したが、二度目の防衛戦でKO負け、王座陥落。脳にダメージを負い、引退。レイバはWBO王座を狙ったり、WBC王座(ライトフライ級)、WBA暫定王座(フライ級)に挑戦したりといったチャンスに勝てず。共にこの試合がピークだった印象。)

④オルランド・サリド 10R 判定 カルロス・ヘレナ
(ライト級戦、2002年9月)

サリド:左ジャブ、右ストレート、フック   
ヘレナ:左ジャブ、右ストレート、フック   
(感想:これまで38勝(30KO)3敗のヘレナはプエルトリコ・バヤモン出身。アマチュアで活躍。1992年バルセロナ・オリンピックにはフェザー級で出場(メダルは獲得ならず)。WBAの地域王座戦(J・ライト級)でオルランド・ソトにTKO負け、初黒星。その後、同王座獲得。防衛にも成功。ヘナロ・エルナンデスのWBC世界J・ライト級王座に挑戦して判定負け。WBC米大陸王座(J・ライト級)獲得、連続防衛。フロイド・メイウェザー・ジュニアのWBC世界J・ライト級王座に挑戦したが、TKO負け。実力はあるが、世界王座には手が届かない状況。このところ連勝中。サリドはメキシカン(シウダード・オブレゴン出身)。13勝(8KO)8敗1分。デビュー戦にTKO負けするなどあまり戦績がよくなかったが、レジリオ・ツールに判定勝ち。アレハンドロ・ゴンザレスには2-0で判定負け。このところ二連勝中。テキサス州ビクトリアでの一戦(リングアナはルペ・コントレラス)。身長差がある二人。長身(175cm)のヘレナはボクサータイプ。ガードを固めてジャブ。とにかくジャブが多く、時折右ショート、フック連打。サリドは相手に接近して右ストレート、左フックを打ち込もうとするが、ディフェンスされて決定打に欠ける。ただ、右フックに強さ。7R、打ち合い。パワーでややサリド。その後もサリドは積極的に前へ。ヘレナはジャブでさばこうとする。10R終了。判定は2-0。映像ではヘレナがジャブで勝ったように見えたが、ジャッジはサリドの攻める姿勢を評価したらしい。ヘレナはパンチが軽かった。その後の二人。ヘレナは二連続TKO負けで引退。サリドは多くの試合、多くの活躍。連戦連勝でファン・マヌエル・マルケスの世界フェザー級王座に挑戦、判定負け。IBF世界フェザー級王座に挑戦して一旦勝利したが、ドラッグテストに引っかかって王座剥奪、ノーコンテスト扱い(2006年)。頑張り続け、IBF、次いでWBOの世界フェザー級王座獲得。暫定ながらWBOのスーパーフェザー級王座も獲得。ツールやヘレナに勝利したことで自信を付けたのだろう。) 

①「Heavyweight 
Malik Scott vs. Lyle McDowell」
②「NABF Super Middleweight Title
Antwun Echols vs. Richard Grant」
③「IBF World Minimumweight Title
Roberto Carlos Leyva vs. Miguel Barrera」
④「Lightweight 
Orlando Salido vs. Carlos Gerena」
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