「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「正確なカウンターパンチ」井岡一翔⑧

四階級制覇王者。WBO世界S・フライ級王座戦「vs. 田中恒成」「vs. フランシスコ・ロドリゲスJr」「vs. 福永亮次」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

井岡一翔 8R TKO 田中恒成
WBO世界スーパーフライ級タイトル戦、2020年)

(ダウンシーン)
5R:左フックで田中がダウン
6R:左フック連打で田中がダウン
(感想:井岡がタイトル統一。TBS恒例年末ボクシング。井岡はこれが一年ぶりの試合(ドレッドヘアー。独特のセンスの持ち主)。二度目の防衛戦の相手は過去最高の選手。これまで全勝、三階級王者(全てWBO王座)の田中。WBO1位。強いジャブを連打して、右ストレートで攻める。井岡はジャブで迎え撃つ形。共にパンチのキレ、パワー、左のテクニックがある。井岡は得意の左ボディからの左フック、田中は左フックからの右ストレートといったコンビネーション。パワーのある連打を見せる田中だが、攻撃をディフェンスされ、逆に打たれる。5R、田中が攻めたところに左フックがヒット、ダウン。6R、井岡の見事な左フック連打で田中がダウン。8R、左フックで田中がグラついたところでレフェリーストップ。井岡が隙を突く巧さで快勝。ディフェンスの差が出た。田中は真っ直ぐ攻める悪いクセがある。しかし、井岡の左目の下が腫れていたように田中は腕っぷしは強かった。)

井岡一翔 12R 判定 フランシスコ・ロドリゲスJr
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2021年)

(感想:井岡がタイトル防衛。三度目の防衛戦(TVゲストは東京オリンピック金メダリストの入江聖奈)。レフェリーはビニー・マーチン(元日本王者。竹原慎二に判定負け)。WBO2位の挑戦者ロドリゲスはメキシカン。元WBOIBF世界ミニマム級王者。王座を返上後、ドニー・ニエテスのWBO世界ライトフライ級王座に挑戦したが、敗北。WBCの地域王座(スーパーフライ級)を獲得するなど、このところ連勝中。左フックが強いロドリゲス。左フック連打からの右ストレートといったコンビネーションで精力的に連打。井岡もワンツーからの左フックといった連打。互いにディフェンス。井岡が右カウンター、左ボディ打ち。接近戦ではロドリゲスのパンチもヒット。8R、攻める井岡にロドリゲスが右カウンター。その後もロドリゲスがよく攻め、12R終了。判定は3-0(三者とも116-112)。パンチの正確さが評価されたか。ロドリゲスは最後まで積極的だった。しかし、元々はミニマムだったからか、「一発のパワー」に欠けていた印象。この試合後もロドリゲスは現役続行中だが、その弱点をクリアできるかどうか。)

井岡一翔 12R 判定 福永亮次
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2021年)

(感想:井岡がタイトル防衛。TBS年末恒例の井岡戦。これまで27勝(15KO)2敗の井岡。四度目の防衛戦は日本人対決。WBO6位の挑戦者、福永は35歳のサウスポー。15勝(14KO)4敗。WBOアジア王座、日本王座、東洋太平洋王座(全てスーパーフライ級)を獲得している。共にヒゲ。井岡は再びドレッドヘアー。右ジャブを使いながら左ストレートを打ち込む福永はマニー・パッキャオによく似たスタイル。連打で攻める姿勢、足のスタンスもパッキャオ風。井岡はディフェンスしながら隙を狙う。接近戦では互いに左右フック、ボディ打ち。パワーの福永、右カウンターなど当てる巧さの井岡。12R終了。判定は3-0。福永は最後までよく前に出たが、パンチの正確さで井岡がポイントを重ねた。なかなか強かった福永。これが最後の試合に。世界王者になってもおかしくない左パンチを持っていた。)

この続きはcodocで購入
----------------------------- A8 net広告