WBA世界ウェルター級王座に二度挑戦した男。日本王座、東洋王座も獲得。日本ライト級タイトル戦「vs. 成田城健（初戦）」「vs. シャイアン山本」「vs. 友成光（初戦）」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①尾崎富士雄 10R 判定 成田城健
（日本ライト級タイトル戦、1982年）
（感想：尾崎がタイトル獲得。日本４位の尾崎は赤井英和にKOされたことがある。これまで8勝（5KO）1敗。王者の成田は15勝（1KO）13敗1分。強そうな顔だが、負けが多く、「1KO」てのが目立つ。尾崎は左のガードを下げてジャブ。成田はフックでボディ攻撃。しかしながら、成田の振りが大きいパンチは隙も大きい。尾崎がコンビネーション（ジャブ、ストレート、左フック）で成田のガードの隙を突く。成田はクリンチが多い。判定は３－０で尾崎。リングにモノが投げ入れられた。会場のファンは何が気に入らなかったのだろう？）
②シャイアン山本 10R 判定 尾崎富士雄
（日本ライト級タイトル戦、1983年）
（感想：山本がタイトル獲得。尾崎はこれが三度目の防衛戦。挑戦者の山本は日本１位。これまで12勝（6KO）5敗5分。似たような戦い方をする二人。ジャブ、ワンツー、左フック。器用さは尾崎の方がやや上に見えるが、次第にクリンチが多くなる。山本は前進してボディ攻め。尾崎はスタミナ切れか。判定は３－０。山本が攻める姿勢で勝利。「器用さ」ではなく「根性」が勝った試合。）
③友成光 7R KO 尾崎富士雄
（日本ライト級タイトル戦、1983年）
（ダウンシーン）
7R：左フックで尾崎がダウン
（感想：友成が二階級制覇。シャイアンから王座を奪回した尾崎。これが二度目の王座の初防衛戦。挑戦者の友成は元日本Ｊ・ライト級王者で、サムエル・セラノのWBA世界Ｊ・ライト級王座に挑戦したこともある（TKO負け）。共にジャブ、ストレート、ボディ打ち。友成がクリンチを使いながら連打をヒットさせる。7R、右ストレートからの左フックで尾崎がダウン、KO。友成が相手が疲れたところを上手く利用して勝利。尾崎はスタミナ切れだった感じ。減量がキツかったか。）
