「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速乃闘拳」亀田興毅⑤

三階級制覇王者。苦しい王座防衛戦が続く。WBA世界バンタム級戦「vs. ノルディ・マナカネ」「vs. ウーゴ・ルイス」「vs. パノムルンレック・カイヤムハーダオジム」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

亀田興毅 12R 判定 ノルディ・マナカネ
WBA世界バンタム級タイトル戦、2012年)

(感想:亀田がタイトル防衛。亀田はこれまで27勝(17KO)1敗。挑戦者マナカネはインドネシアの選手で24勝(15KO)10敗1分。インドネシア・スーパーフライ級王座、PABAバンタム級王座などを獲得している。リングサイドにはファイティング原田野村克也千代の富士前田日明といった昭和のスター。マナカネがブロックしながらジャブ、振りの大きいフック、踏み込んで打つ右ストレート。互いにディフェンス。亀田は左でボディを叩く。8R終了後にちょっとしたハプニング。マナカネが空振りして転倒。亀田のセコンドはロープに足を引っかけて転倒(連鎖反応?)。10R、亀田がローブローで減点。判定は3-0。ジャブ、細かい左カウンター、ボディ打ちで亀田が地味に勝利。マナカネが時折フックを大きく振るうため亀田としても慎重にならざるを得なかったということだったのだろうが、個人的に気になったのは「キレ」。亀田のボクシングはパンチ・動きのキレが命。この試合では攻める勢い、体のキレが微妙に欠けていた。マナカネは後、亀田和毅(2013年)、辰吉寿以輝(2018年)にKOされている。)

亀田興毅 12R 判定 ウーゴ・ルイス
WBA世界バンタム級王座統一戦、2012年)

(感想:亀田がタイトル防衛。拳を痛めて「休養王者」扱いだった亀田が正規王者に復活。暫定王者ルイスと王座統一戦。ルイスはこれまで31勝(28KO)1敗の強打者。背が高く(176cm。亀田は166cm)、亀田とは階級が違う選手に見える。ガードを上げ、足でリズムを取りながらジャブ、ワンツーを打つルイス。サウスポーの亀田は相手の大きさを警戒しながら左ストレート、右フック。5R、ルイスの右ストレートがヒット。6R、亀田の右フックでルイスがダウン寸前に。その後、互いにディフェンスし、決め手に欠ける展開。終盤は亀田が左ストレートでやや優勢。判定は2-1。亀田がブロック&左ストレートで僅差の勝利。残念だったのはルイス。ジャブと右ストレートは良かったが、フックの打ち方がイマイチ。しかも、あまり攻めない。KO率は高いが一発で倒すようなパンチャーでは無かった印象。たぶん、連打で勝ってきた選手だと思われる。そんなルイスだが、後に1RでのTKO勝ちでWBC世界スーパーバンタム級王座獲得、二階級制覇達成。しかし、初防衛戦でサウスポーの長谷川穂積に敗北、王座陥落。どうやらルイスはサウスポーが苦手だったようだ。)

亀田興毅 12R 判定 パノムルンレック・カイヤムハーダオジム
WBA世界バンタム級タイトル戦、2013年)

(感想:亀田がタイトル防衛。タイのパノムルンレックはWBA8位。これまで36勝(19KO)1敗、と見事な戦績。WBC世界フライ級ユース王座を獲得したことがあるが、久高寛之にTKO負けを喫し、プロ初黒星。ゴング前、「IMALU」とかいう女性が「君が代」独唱。試合開始。共にサウスポー。右ジャブ、左ストレート。2R、パノムルンレックの左アッパーで亀田が少しピンチ。ブロックしながらボディを攻める亀田だが、パノムルンレックの正確なジャブがヒットする。11R、パノムルンレックが亀田をロープ際に追い込んで連打。最終ラウンド終了時には共に自身の勝利をアピール。判定は2-1。またしても亀田が僅差の勝利。よく前に出たパノムルンレック。パンチを当てる巧さはあったが、やや攻撃がワンパターンだったか。亀田のボディ打ち、パノムルンレックのジャブ。採点が難しそうな接戦だった。)

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