「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速乃闘拳」亀田興毅⑥

三階級制覇王者。敵地での防衛戦、そしてラストファイト。WBA世界戦「vs. ジョン・マーク・アポリナリオ」「vs. ソン・ジョンオ」「vs. 河野公平」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

亀田興毅 12R 判定 ジョン・マーク・アポリナリオ
WBA世界バンタム級タイトル戦、2013年)

(ダウンシーン)
10R:右フックでアポリナリオがダウン
12R:左ストレートでアポリナリオがダウン
(感想:亀田がタイトル防衛。WBA3位のアポリナリオはフィリピンの選手で、これまで17勝(3KO)2敗2分。WBOの地域王座(スーパーフライ級)を獲得したことがある。亀田は30勝(17KO)1敗。パワーがあるアポリナリオ。ややアップライトな姿勢でジャブ、ワンツー、振りの大きいフック。亀田はいつものようにブロックしながら左ストレート、右フック。しかしながら、ジャブが少ない。アポリナリオの叩きつけるような左右フック連打はキレと迫力があるが、攻撃がとぎれがちで長続きしない。9R、亀田がボディ連打。10R、右フックでアポリナリオがヒザをつくダウン。12R、打ち合いの中、亀田の左ストレートでアポリナリオがダウン。12R終了。判定は大差の3-0。正直なところ共に残念なところがあった試合。亀田はジャブが少な目。アポリナリオはボディが効いたのかもしれないが、スタミナまたは集中力(両方?)に欠けた受け身の戦いぶりで、世界王座を獲りに行く気迫が足りなかったように映像では見えた。後、アポリナリオは敗北続きでキャリアを終えた。)

亀田興毅 12R 判定 ソン・ジョンオ(孫正五)
WBA世界バンタム級タイトル戦、2013年)

(ダウンシーン)
10R:左フックで亀田がダウン
(感想:亀田がタイトル防衛。韓国で行われた試合。WBA14位のソンはこれまで20勝(6KO)4敗2分。韓国スーパーフライ級王座、PABAスーパーフライ級王座を獲得。顔立ちと構え方が竹原慎二に似ている。ガードを高く上げてジャブ、右ストレートで前進するソン。亀田は左ストレート、回転の速い連打。動きはそれほど速くないソン。思い切った右ストレートを打つが攻めが真っ直ぐなため、亀田が左カウンター、右フック、ボディ打ちを決める。5R、ソンが右ストレートをヒットさせ、そこから勢いに乗る。9R、ソンが優勢。10R、左フックで亀田がダウン。最終ラウンドは打ち合い。判定は2-1。亀田がギリギリの僅差で防衛。ディフェンスと当てる巧さで何とか競り勝った。地道な攻撃で最後まで前に出たソン。これが最後の試合となった。)

河野公平 12R 判定 亀田興毅
WBA世界スーパーフライ級タイトル戦、2015年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで亀田がダウン
(感想:河野がタイトル防衛。ジムの活動停止により海外で戦うこととなった亀田。シカゴで河野に挑戦。階級を下げて四階級制覇なるか、といったところ。互いにガードを上げてブロック。亀田がジャブ、左ストレート。河野もジャブ、ストレート、接近して連打。2R、ボディを打ち合うが、亀田がローブローで減点。再開直後の右ストレートで亀田がダウン。3Rにも亀田が減点。その後は互いに接近戦で打ち合い、共に手数が多い。9R、河野が減点。内容的には大きな実力差が感じられないまま12R終了。判定は3-0。左目が大きく腫れてしまった亀田。左ストレート、左フックをヒットさせる見せ場も作ったが、試合全般では河野が攻める勢いで亀田を上回った。亀田はこれがラストファイト。器用なカウンターパンチャーであったが、試合以外のトラブルでヘンに目立つことが多かったのが残念。引退後はジムを経営。「ボクシングの人気を上げたい」とのこと。)

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