「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「激闘王」八重樫東③

三階級制覇王者。ついに目標達成。強敵とのIBF世界タイトル戦「vs. ハビエル・メンドサ」「vs. マルティン・テクアペトラ」「vs. サマートレック・ゴーキャットジム」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

八重樫東 12R 判定 ハビエル・メンドサ
IBF世界ライトフライ級タイトル戦、2015年)

(感想:八重樫が三階級制覇。ペドロ・ゲバラに7RでKOされて世界ライトフライ級タイトルの獲得に失敗したことがある八重樫。これまで22勝(12KO)5敗。IBF8位として今度はIBF王座を狙う。王者メンドサはメキシカン。24勝(18KO)2敗1分のサウスポー。決定戦で王座を獲得し、これが二度目の防衛戦。ガードを上げて前進するメンドサ。ジャブ、左ストレート、左右フック、ボディ打ち。八重樫はジャブ、連打(左ボディからの右ストレート、など)、接近戦ではアッパーを入れていく。接近戦。互いにディフェンス。一進一退ではあるが、パワーを込めて打つメンドサに疲れが見え始める。八重樫の右パンチが時折ヒット。11R、激しい打ち合い。12R、右を食ってメンドサがダウン寸前に。判定は3-0。八重樫が右で勝利。共にいいパンチを打っていたが、手数を多く出す八重樫が流れに乗って攻めることができたのに対し、メンドサは動きが真っ直ぐで固いところがあった。)

八重樫東 12R 判定 マルティン・テクアペトラ
IBF世界ライトフライ級タイトル戦、2016年)

(感想:八重樫がタイトル初防衛。IBF11位の挑戦者テクアペトラはメキシカン。これまでタイトルを獲得したことがなく、ミラン・メリンド(後、八重樫と対戦)とWBOのインター王座(フライ級)を懸けて戦った試合では2-0の判定で敗れている。ジャブを使いながら接近するテクアペトラ。ワンツー、左右フック、ボディ打ち。八重樫はジャブ、右カウンター、ボディ打ち。共に慎重にディフェンスしながらも打つときはまとめて連打するため手数が多い。接近戦。右フックをヒットさせる八重樫。11R、12R、激しい打ち合い。判定は2-1。八重樫が当てるテクニックとディフェンスで勝利。テクアペトラは最後までよく頑張ったが、攻めがやや単調。ガードの隙を突かれてしまった。八重樫戦後は心が折れたか、負けが多くなっていった。)

八重樫東 12R TKO サマートレック・ゴーキャットジム
IBF世界ライトフライ級タイトル戦、2016年)

(感想:八重樫がタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者サマートレックはタイ人。井上尚弥WBC世界ライトフライ級王座に挑戦したことがある選手で、そのときは11RでTKO負け。それ以降、WBCのアジア王座(ミニマム級)を獲得するなど、連勝中。両選手リング入場。サマートレックは後ろ髪を長く伸ばし、派手な黄色のトランクス。相手を警戒しながら、ジャブ、右ストレート、フックを一発ずつパワーを込めて打つ。八重樫はフットワーク&速いジャブ。一発ごとにパワーを込めるサマートレックは攻撃がとぎれがち。接近戦では互いに左右フック、ボディ攻撃。八重樫がディフェンスしながら隙を突く。12R、コーナー付近で八重樫がサマートレックを連打してレフェリーストップ。八重樫が当てる巧さで勝利。サマートレックはパンチは強そうだったが、流れるような攻めができない欠点があった。安定した試合ぶりだった八重樫。次の試合は暫定王者ミラン・メリンドとのIBF世界ライトフライ級王座統一戦。) 

この続きはcodocで購入
----------------------------- A8 net広告