「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「激闘王」八重樫東②

三階級制覇王者。強敵とのWBC世界タイトル戦「vs. ローマン・ゴンサレス」「vs. ペドロ・ゲバラ」「vs. ソンセーンレック・ポスワンジム(ノンタイトル戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

ローマン・ゴンサレス 9R KO 八重樫東
WBC世界フライ級タイトル戦、2014年)

(ダウンシーン)
3R:左フックで八重樫がダウン
9R:連打で八重樫がダウン
(感想:ゴンサレスが三階級制覇。ニカラグアゴンサレスはこれまで39戦全勝(33KO)。軽量級にもかかわらず「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」1位に評価される男。その強さは日本でもおなじみ。いつものように左を器用に使い、パワーのある右ストレート。八重樫はゴンサレスをよく研究したのか、フットワークとジャブで距離を取ってディフェンス。しかし、3R、左フックでダウン。その後、八重樫は足を止めて打ち合う。8R、レフェリーがコケるハプニング。9R、連打で八重樫がダウン、KO。元々ミニマムだった両者。どちらにも体格のアドバンテッジは無かったが、パワーに差があった。八重樫はそんなゴンサレス相手によく打ち合った。)

ペドロ・ゲバラ 7R KO 八重樫東
WBC世界ライトフライ級王座決定戦、2014年)

(ダウンシーン)
7R:左ボディフックで八重樫がダウン
(感想:ゲバラがタイトル獲得。メキシコのゲバラWBC1位。これまで23勝(15KO)1敗1分。WBCシルバー王座、北米王座(いずれもライトフライ級)を獲得している実力者。唯一の敗戦はIBF世界ライトフライ級王者ジョンリル・カシメロに挑戦して2-1の判定で敗れたときのもの。これが二度目の挑戦。WBC3位八重樫は20勝(10KO)4敗。ローマン・ゴンサレスに敗れた再起戦。ガードを上げてジャブ、右ストレートを打つ端正なボクシングをするゲバラ。ワンツーと左フックが力強い。八重樫はいつものようにディフェンスしながらジャブ、左右フック連打、ボディ打ち。互いにディフェンス。ゲバラは右パンチに威力があるが、攻撃が単発。6R、ゲバラが右を連打。7R、左ボディフックで八重樫がダウン。立てず、KO。右が強かったゲバラだが、フィニッシュは左ボディ。八重樫の動きはいつもと変わらない感じだったが、意表を突かれてしまったか。八重樫が三階級制覇に失敗。勝ったゲバラは泣いて勝利を喜んでいた。) 

八重樫東 2R KO ソンセーンレック・ポスワンジム
(スーパーフライ級8回戦、2015年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートでソンセーンレックがダウン
2R:右フックでソンセーンレックがダウン
(感想:ゲバラに負けた再起戦。相手は謎のタイ人ソンセーンレック。「BOXREC」によるとこれまで勝ったのは一度だけ。「負け役」として便利な存在らしい。1R、アップライトスタイルでジャブ、ストレート、左のガードを下げた姿勢で左フックを振るうソンセーンレック。右ストレートを力強く打ち、悪い選手ではない印象。ラウンド終了間際、ソンセーンレックが左フックを打ち終わった後、八重樫の右カウンター。ソンセーンレックがダウン。2R、今度は右フックでダウン、失神KO。八重樫が相手の隙を突いて圧勝。アップライトなソンセーンレック。パンチを出すときのディフェンスができていなかった。)

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