「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「スピード&アウトボクシング」山口圭司④

WBA世界J・フライ級王者。井岡弘樹の後輩。日本J・フライ級タイトル戦「vs. 榊原大樹」、キャリア後半の「vs. 名護明彦」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

山口圭司 10R 判定 榊原大
(日本J・フライ級タイトル戦、1995年)

(感想:山口がタイトル防衛。二度目の防衛戦。日本2位の榊原。1992年度全日本J・フライ級新人王獲得。後の世界王者、星野敬太郎を破って1993年度KSD杯争奪B級トーナメント・J・フライ級優勝。これが日本タイトル初挑戦。6Rからの映像で観戦。正統派の榊原。ガードを上げ、ジャブ、ワンツー。山口はいつものようにテンポ良く連打、左ストレートカウンター。丁寧なボクシングをする榊原だが、真っ直ぐ攻めたところをカウンターされ、ガードの隙を突かれる。9R、山口がラッシュ。榊原が反撃するが、山口はスウェーでかわす。判定は3-0。山口が当てるテクニックで勝利。これが最後の試合となった榊原。攻め方が正直すぎた。)

その後の山口
活きのいいチャレンジャー、安部悟を判定で下して日本J・フライ級王座の三度目の防衛に成功後、王座返上。崔煕庸の持つWBA世界J・フライ級王座への挑戦は12R判定負け。新王者となったカルロス・ムリージョへの再チャレンジでWBA世界J・フライ級王座獲得。しかし、二度目の防衛戦でピチット・チョー・シリワットに強烈なKO負けで王座陥落。強打者ホセ・ボニージャのWBA世界フライ級王座への挑戦はKO負け。強敵が相手となるとパワー負けするシーンが目立つようになっていく。    

名護明彦 10R 判定 山口圭司
(日本スーパーフライ級タイトル戦、1998年)

(感想:名護がタイトル防衛。王者の名護はこれまで12戦全勝(9KO)。山口は25勝(10KO)3敗。共にサウスポーでジャブ、左ストレート、右フック。スピードで勝負する山口はフットワーク&速いジャブ。名護はパワーファイター。ジャブで山口を追う。2R、名護の右フックがヒット。共にディフェンス。名護はパワーはあるが、空振りも多い。山口はジャブをよく出すが、パンチが軽い印象。9R、山口の右フックがヒット。10R終了。判定は僅差の3-0。スピードの山口、パワーの名護といった展開だったが、ジャッジは名護の前に出る姿勢とパワーを評価したらしい(映像では山口がアウトボクシングでポイントを取っているようにも見えた)。後、山口は連勝後、曺仁柱の持つWBC世界スーパーフライ級王座に挑戦したが判定負け。それが最後の世界戦となった。名護は二度、世界に挑戦したが、いずれも判定負け。引退後、山口はバーのマスターになった。) 

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