「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「スピード&アウトボクシング」山口圭司③

WBA世界J・フライ級王者。井岡弘樹の後輩。「vs. サミー・タイソン」、日本J・フライ級タイトル戦「vs. 座嘉比勝則」「vs. 天馬翔」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

山口圭司 3R KO サミー・タイソン
(J・フライ級戦、1994年)

(ダウンシーン)
3R:連打、ワンツー、左フックで3度、タイソンがダウン
(感想:これまで全勝のサウスポー、山口。プロ13戦目。強そうな名前のサミー・タイソン。フィリピンのJ・フライ級11位。しかしながら、負けが多い選手(後に世界ストロー級王者になるマニー・メルチョル、チャナ・ポーパオインに判定負け。直前の試合ではサマン・ソーチャトロンにKO負け)。背が低く小柄ではあるが、左を使いながら思い切った右ストレート。ただし、左フックは大振り。既に試合運びを確立している山口はフットワーク&ジャブ、左ストレート、右フック。タイソンの低い姿勢を嫌がる山口だが、左右フックでボディを打つなど、連打で対応。サウスポーにスイッチするタイソンだが、攻めがより雑になった印象。3R、ボディが効いたタイソン。三度ダウンして終了。二度目のダウンを奪ったワンツーがキレイだった。タイソンはオーソドックスの時の方が良いストレートを打っていた。「中途半端にスイッチする選手は攻めも中途半端になる」という法則が当てはまる選手だった。)

山口圭司 10R 判定 座嘉比勝則
(日本J・フライ級王座決定戦、1994年)

(感想:山口がタイトル獲得。日本2位の山口が決定戦に出場。4位の座嘉比(ざがび。「ジョン・ムガビ」みたいな響きあり)は沖縄県出身。1993年度A級トーナメント・フライ級優勝の実績。共にサウスポー。座嘉比が小刻みに上体を動かしながら速いジャブ。右フックからの左ストレートといったコンビネーションも使う。山口はジャブ連打、右フック。座嘉比はジャブをよく出し、精力的に連打するが、山口はディフェンス。判定は3-0。山口が当てる巧さ&ディフェンスで勝利。座嘉比は良いストレートを打っていたが、当てさせてもらえず。後、塩濱崇(山口と同じ「グリーンツダ」所属)と決定戦を行い、再びこの王座を狙ったが、TKO負け。それが最後の試合となった。)

山口圭司 6R TKO 天馬翔
(日本J・フライ級タイトル戦、1994年)

(ダウンシーン)
1R:左ストレートで天馬がダウン
6R:左ストレートで天馬がダウン
(感想:山口がタイトル初防衛。日本7位の天馬。これが日本タイトル初挑戦。ただ、このところ三連続KO負けを喫している。1R、ジリジリ距離を詰める天馬だが、左ストレートでダウン(グローブがキャンバスにタッチ)。山口が左ストレートからの右フックといったコンビネーション。右を当てようとする天馬だが、ラフなファイトぶり。クリンチ中にラビットパンチ、頭から突っ込み、ヘッドロックしてパンチ、首をかかえてパンチ。山口はそれにエキサイトしながらも正確に左ストレートを決め、連打。6R、左ストレートで天馬がゆっくりとヒザを着くダウン。立ったが、コーナー付近で連打されてレフェリーストップ。やはり頭に来ていた山口。6Rにダウンを奪ったが、ダウン後にも加撃。レフェリーストップの瞬間、大喜び。残念だった天馬。右ストレートは強そうだったが、単発で反則連発。これが最後の試合となった。)

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