「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「強打の怪物」井上尚弥⑤

三階級制覇王者。圧倒的な強打。WBA世界バンタム級戦「vs. ジェイミー・マクドネル」「vs. フアン・カルロス・パヤノ」、世界バンタム級王座統一戦「vs. エマヌエル・ロドリゲス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

井上尚弥 1R KO ジェイミー・マクドネル
WBA世界バンタム級タイトル戦、2018年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートからの左フック、左右フック連打で2度、マクドネルがダウン
(感想:井上が三階級制覇。これまで15戦全勝(13KO)の井上。WBO世界S・フライ級タイトルを七度防衛し、相手がいないため次のステージへ。ターゲットは長身の英国人マクドネル。これまで29勝(13KO)2敗1分1NC。亀田和毅との対戦で日本でも知られている選手で、WBA王座をこれまで六度防衛している。長身から繰り出すジャブを得意とするが、「パンチはそれほどでもない」という評価も。華やかでオシャレなトランクスのマクドネルがリング入場。しかし、ここまで。左ジャブを打つぐらいしかできないマクドネル。左フックでグラついたマクドネルに井上が一気にラッシュ。二度倒してKO。井上が英国のテクニシャンを全く問題とせず、圧勝。井上は攻めが少し強引で、相手が余力を残していたらカウンターを喰うのではないかという感じもあったが、その心配は不要だった。相手のパワー、ダメージを見切ったうえでの攻めだったのだろう。マクドネルはその後、気の毒なことに様々な苦労。心身の回復を図っているという。)

井上尚弥 1R TKO フアン・カルロス・パヤノ
WBA世界バンタム級タイトル戦、2018年)

(ダウンシーン)
1R:ワンツーでパヤノがダウン
(感想:井上がタイトル初防衛。「World Boxing Super Series(ワールドボクシング・スーパーシリーズWBSS)」なる大会の準々決勝。「バンタム級最強」を決めるトーナメントに井上が出場。パヤノはドミニカの選手で、20勝(9KO)1敗。山中慎介との激闘でおなじみのアンセルモ・モレノパナマ)からWBA世界バンタム級王座を奪った男。しかし、初防衛には成功したが、二度目の防衛戦で王座陥落。年齢も34歳、と決して有利ではない状況。サウスポースタイルのパヤノ。左のガードを高く上げて右ジャブ、左ストレート。ジャブで相手の様子を見ていた井上が仕掛ける。ガードの隙を突く速いワンツー。倒れたパヤノの姿を見て、レフェリーは試合を止めた。70秒で井上が圧勝。パンチのキレが素晴らしかった試合。パヤノは粘り強いタイプだと思われるが、「ガツン」とやられた。後、ルイス・ネリらを相手に三連敗。)  

井上尚弥 2R KO エマヌエル・ロドリゲス
WBAIBF世界バンタム級王座統一戦、2019年)

(ダウンシーン)
2R:左フック、右ボディ、左ボディで3度、ロドリゲスがダウン
(感想:井上が王座統一。「WBSS」の準決勝は統一戦。IBF王者のロドリゲスはプエルトリコの選手で、これまで全勝。ポール・バトラー(元IBF王者。後、WBO王座も獲得)との決定戦に勝利し、IBF王座獲得。初防衛にも成功。グラスゴーで行われた一戦。共にパンチの打ち方が良い。互いにジャブ、ワンツー、左フック。ジリジリと相手にプレッシャーをかけるロドリゲス。井上は距離を取って応戦。2R、左フックが「ガツン」と決まってロドリゲスがダウン。立ったが、右ボディで二度目(キツそうな表情)。左ボディで三度目。何とか立ったが、カウントアウト。最初のダウンまではロドリゲスも良かったが、左フックで試合の流れが一気に井上に。共に良いパンチを打っていたが、パンチのキレは井上が上だった。ロドリゲスは再起戦でWBC世界バンタム級暫定王座決定戦に出場。微妙な判定負け。その後、試合間隔が長めだったが、WBAIBF世界バンタム級挑戦者決定戦で勝利。世界王座を狙うポジションに浮上。)

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