「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「強打の怪物」井上尚弥④

三階級制覇王者。圧倒的な強打で連続防衛。WBO世界S・フライ級戦「vs. リカルド・ロドリゲス」「vs. アントニオ・ニエベス」「vs. ヨアン・ボワイヨ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

井上尚弥 3R KO リカルド・ロドリゲス
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2017年)

(ダウンシーン)
3R:左フックで2度、ロドリゲスがダウン
(感想:井上がタイトル防衛。五度目の防衛戦。挑戦者ロドリゲスはメキシコ生まれでアメリカ国籍。これまで16勝(5KO)3敗でWBO2位。WBOの地域王座(S・フライ級)を獲得、防衛するなど、このところ連勝中。ただ、井上が二度目の防衛戦で下したダビド・カルモナには二連敗している。慎重にダッキングしながらジャブ、接近して左フックを振るうロドリゲス。井上はジャブ、左フックからの右ストレートといったコンビネーション。攻めるロドリゲスだがバランスが悪く、流れるような攻めができない。2R、井上がサウスポーにスイッチしたりしながら余裕を見せる。3R、左フックでロドリゲスがダウン。立ったが、さらに左フックで二度目。座ったままロドリゲスはカウントアウトされた。井上が圧勝。相手のバタバタした攻めをディフェンスし、強打で快勝。ロドリゲスは「WBO2位」にしてはイマイチだった印象。井上戦後、三連敗で引退。)

井上尚弥 7R TKO アントニオ・ニエベス
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2017年)

(ダウンシーン)
5R:左ボディフックでニエベスがダウン
(感想:井上がタイトル防衛。カリフォルニア州カーソンで行われた六度目の防衛戦。挑戦者ニエベスアメリカの選手(トランクスはプエルトリコをイメージしたもの。プエルトリコ系と思われる)。デビュー以来、無敗でNABO王座(バンタム級)を獲得。しかし、直前の試合で判定負けし、王座を失っている。派手な会場。「HBO BOXING」のディスプレイ。ニエベスがガードを上げて井上の強打を警戒。ジャブ、右ストレート、振りが大きめの左フック。井上はジャブで先手を取り、ワンツー、左ボディ打ち。ニエベスの連打は悪くはないが、押され気味。2R、井上の強烈なワンツーがヒット。5R、左ボディでニエベスがダウン。6R、足を使って逃げ回るニエベスを井上が追いかけ回す(「打ってこい」のアピールも)。6R終了後、ニエベスが棄権。井上が強打とパンチのキレで勝利。心なしか上半身がゴツくなった印象(気のせい?)。ニエベスは右ストレートに良いものがあり、よく粘ったがパワーの差で敗北。リングに上がって初めてわかる相手のパワーに圧倒されてしまった。後、ニエベスはブランク、そしてカムバック。二度目の世界挑戦なるか、といった状況。)
             
井上尚弥 3R TKO ヨアン・ボワイヨ
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2017年)

(ダウンシーン)
1R:左フックでボワイヨがダウン
3R:左ボディフック、左ボディフック、ボディ連打で3度、ボワイヨがダウン
(感想:井上がタイトル防衛。七度目の防衛戦。挑戦者ボワイヨはフランスの選手(「Yoan Boyeaux」と書いて「ヨアン・ボワイヨ」と読む)。WBO6位で、これまで41勝(26KO)4敗1NC。フランス王座(バンタム級)を獲得したことがあり、アルゼンチンでの試合経験も多い。このところ連勝中。1R、足のスタンスを広く取ってアップライトスタイルからジャブを出すボワイヨ。そしてワンツー、オーバーライトハンド。パワーを込めたジャブ、右ストレートでプレッシャーをかける井上。左フックが「ガツン」と決まってボワイヨがダウン。足を使って回復を図ろうとするボワイヨだが、3R、左ボディが入って、少し間を置いてダウン。さらに二度、ボディでダウン。三度目のダウンと同時にレフェリーは試合終了のゼスチャー。井上が圧勝。ボワイヨは線が細く、攻めるときのバランスがよろしくなかった印象。この後、井上は王座を返上。実力者揃いのバンタム級へ。)

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