「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「リズミカルな連打」今里光男②&島袋忠司

 日本バンタム級王座を二度獲得。攻撃のセンスで強敵を迎え撃った日本タイトル戦「vs. 長谷川則雄」「vs. 島袋忠司」。島袋忠司「vs. オサム一雄」「vs. 中政重信」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

今里光男 3R TKO 長谷川則雄
(日本バンタム級タイトル戦、1985年)

(感想:今里がタイトル防衛。杉本光一の手に渡った王座を奪回した今里。これまで19勝(9KO)8敗。セコンドにはファイティング原田。日本3位の長谷川は8勝(1KO)5敗4分。正直なところパッとしない戦績。今里は左のガードを下げてジャブ、連打。長谷川はジャブ、ワンツーで、右ストレートに威力がありそう。テンポよく連打する今里。長谷川の攻撃をかわす。3R、連打を浴びて長谷川のキズが悪化、TKO。今里がリズミカルな戦い方で勝利。長谷川はサウスポーにスイッチしたりするなど、やや中途半端な試合ぶり。ワンツーとディフェンスに専念すれば良かったかも。)

今里光男 2R KO 島袋忠司
(日本バンタム級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
2R:右フックで島袋がダウン
(感想:今里がタイトル防衛。日本1位の島袋はこれまで10勝(7KO)1分で無敗。フットワークを使いながらジャブを多く出す。今里もジャブ。共に良い右ストレートを打つ。2R、右フックからの左フックをキッカケに今里がラッシュ。右フックで島袋がダウン。立ったが足に来ており、カウントアウトされた。島袋はジャブを多用し、長いストレートを打つなど良い選手だった(後にこのタイトルを獲得)。実力者を豪快に倒した今里だが、その後、高橋直人にKOされ、日本バンタム級王座陥落。再戦でも敗北。ラストファイトは田中小兵太との日本バンタム級王座戦(判定負け)。強い選手ではあったが、タフネスがネックとなって国内王者レベルにとどまった。)
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島袋忠司 4R TKO オサム一雄
(J・フェザー級戦、1985年)

(ダウンシーン)
4R:右ストレートでオサムがスタンディングダウン
(感想:ハードパンチャーの島袋は日本バンタム級1位。これまで9勝(6KO)1分で無敗。オサムは日本J・フェザー級1位で17勝(10KO)3敗2分。これは再戦。初戦は引き分けに終わっている。1R、島袋は長いジャブ、右ストレート。オサムは左右にスイッチしながらストレート、右フックで前進。右フックで島袋がピンチ。接近戦。2R、互いのストレートがヒット。4R、右ストレートを浴びてオサムがスタンディングダウン。そして右ストレートでのけぞったところでレフェリーストップ。かなりの激戦。島袋が世界王者レベルの右ストレートで勝利。階級が上のオサムは負けられない試合だと思ったのか一貫して攻めの姿勢。そこに右ストレート。相手の一番得意なパンチをマトモに食ってしまった。)

島袋忠 5R KO 中政重信
バンタム級戦、1987年)

(ダウンシーン)
3R:右フックで中政がダウン。連打で中政がスタンディングダウン。
5R:右ストレートで中政がダウン
(感想:島袋は今里光男にKOされて日本バンタム級王座獲得ならず。日本バンタム級2位。これまで14勝(9KO)2敗1分。中政は階級が下の選手(日本J・バンタム級6位)で、9勝(7KO)3敗1分。共にジャブ、右ストレート。島袋は足で距離を作ってジャブ。中政は攻めの姿勢。島袋が左フックのボディ打ち。中政は右フック。3R、中政が二度のダウン。それでも攻めるアグレッシブな中政。5R、右ストレートで中政がダウン。KO。最後はパワーで勝負がついたが、中政はよく頑張った。島袋は次の試合で高橋直人をKOして日本バンタム級王座獲得。しかし、王座返上。高橋に勝った試合がラストファイトとなった。フェザー級で世界王者だったアントニオ・エスパラゴサのような右ストレートを打っていた島袋。一度も世界挑戦できなかったのが残念。)

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