「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「世界に近づいた男」村田英次郎② 

東洋太平洋バンタム級王者。ワンツーを武器に四度の世界挑戦。東洋太平洋バンタム級王座戦「vs. 呉東烈」「vs. 丘勇治」、WBC世界バンタム級王座戦「vs. ルペ・ピントール」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

村田英次郎 2R KO 呉東烈
東洋太平洋バンタム級タイトル戦、1979年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで呉がダウン
(感想:村田がタイトル防衛。これまで13勝(9KO)1分の村田。二度目の防衛戦も韓国人。挑戦者の呉はランク9位で、7勝(2KO)3敗1分(どのような試合をしてきた選手なのか? 記録が無いのが残念)。ジャブを連打する村田。呉はブロックしながらジャブ、そして接近して左右フック連打の荒っぽい攻め。2R、プロレスばりのヘッドバットかます呉。その後、村田の強烈な右ストレートがカウンターでマトモにヒットして呉がダウン。立てず、KO。村田がワンパンチKO防衛。どちらかというと連打で倒すタイプの村田が衝撃の一撃。呉はヘッドバットをした罰が当たってしまったようだ。)

村田英次郎 12R 判定 丘勇治
東洋太平洋バンタム級タイトル戦、1979年)

(感想:村田がタイトル防衛。四度目の防衛戦。挑戦者の「丘勇治」とは高田次郎のこと。1971年度全日本フライ級新人王、日本フライ級王座、東洋フライ級王座を獲得し、負けたがミゲル・カント(メキシコ)のWBC世界フライ級王座、グティエスパダス(メキシコ)のWBA世界フライ級王座に挑戦したことがあるベテラン。日本バンタム級1位で、これまで31勝(14KO)12敗4分。体格的に村田よりやや小さい丘。力強い右パンチ、左フックを打つが、ジャブが少な目のためあまりパンチが当たらない。村田が足を使いながら右カウンター、左ボディをヒットさせ、正確なジャブでポイントを取っている印象。判定は3-0。タフだった丘。パワーもあった。しかし、ジャブが少なかったため、試合のペースを握れず。ジャブをもっと出していたら勝敗は逆だったかも。)

ルペ・ピントール 15R 引分 村田英次郎
WBC世界バンタム級タイトル戦、1980年)

(感想:ピントールがタイトル防衛。16勝(10KO)1分の村田が世界初挑戦。王者ピントール(メキシコ)はあのカルロス・サラテ(メキシコ)から王座を奪った男。これまで41勝(34KO)5敗。ハードパンチャーで、テクニックもある。これが二度目の防衛戦。1Rから右ストレートを決める村田。ピントールはガードを上げて、ジャブ・右ストレート。互いに左フックを狙う。ピントールは伸びるジャブ・ストレート。村田は連打。判定はドロー。パンチの伸びと当てる器用さはピントール。村田は右ストレートと左フックが良かったが、ディフェンスされてしまうシーンが多かった。)

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