「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

昭和のボクシング②(千里馬啓徳、鈴木直人、野島嘉章、大鵬健文、沖田英二、小林信二)

「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」タイトル戦「千里馬啓徳 vs. 鈴木直人(日本ミドル級)」「野島嘉章 vs. 大鵬健文(日本J・フライ級)」、ノンタイトル戦「沖田英二 vs. 小林信二(J・ライト級)」を紹介します。

千里馬啓徳 8R KO 鈴木直人
(日本ミドル級タイトル戦、1983年)

(ダウンシーン)
6R:連打で鈴木がスタンディングダウン
8R:右ストレートで鈴木がダウン
(感想:千里馬がタイトル防衛。王者の千里馬はこれまで6勝(3KO)5敗。セコンドにはジョー小泉。日本2位の鈴木は6勝(6KO)5敗のサウスポー。千里馬がアップライトな構えからジャブ、ワンツー、接近してフック連打。鈴木はジャブ、左ストレート。接近戦。連打で攻める千里馬、応戦する鈴木。6R、連打で鈴木がスタンディングダウン。8R、右ストレートで鈴木がダウン。ダウンと同時にタオル投入で試合終了。千里馬がぎこちないところを見せながらも攻めの姿勢で押し切った一戦。後、千里馬はタイトルを防衛し続け、アメリカのクロンクジムでも修行したが、東洋王座は獲得できず。日本王者にとどまった。)

野島嘉章 10R 判定 大鵬健文
(日本J・フライ級タイトル戦、1985年)

(感想:野島がタイトル防衛。これが三度目の対戦。野島の1勝1分。王者の野島はこれまで17勝(2KO)7敗4分。大鵬は10勝(4KO)1敗3分で、WBA9位。互いにジャブ、右ストレート、左フック。大鵬は長いパンチを使い、野島は接近してショートパンチ。右のマブタから出血する大鵬。野島がリズミカルな動きで大鵬の攻撃をかわして、右ストレート、左フックを時折ヒットさせる。判定は3-0。パンチを当てる巧さで王者が勝利。大鵬は相手の接近を阻むパワーに欠けていた。後、大鵬は日本フライ級タイトルを獲得。柳明佑の持つWBA世界J・フライ級王座への挑戦はKOで失敗。野島は次の試合で喜友名朝博に敗れ、王座陥落。)

沖田英二 3R TKO 小林信二
(J・ライト級戦、1986年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレート、左フックで2度、小林がダウン。左ストレートで沖田がダウン。
3R:右ストレートで小林がダウン
(感想:日本J・ライト級1位の沖田はこれまで13勝(6KO)1敗1分。8位の小林は7勝(5KO)2敗1分。サウスポーの小林がシャープなジャブ、左ストレート、右フックで攻める。沖田は右ストレート、左ボディフックで応戦。2R、右ストレートのカウンターで小林がダウン。さらに合わせるような左フックで二度目のダウン。ところが逆に左ストレートで沖田がダウン。3R、勢いに乗る小林が左ストレート、左右フックで攻撃。しかし右ストレートで小林がダウン。立ったがレフェリーストップ。沖田が小林のディフェンスの隙を突いてKO勝利。小林は積極的だったが、攻撃一辺倒でディフェンスに弱点があった。後、沖田は田中健友の日本J・ライト級王座に挑戦して敗北、引退。沖田と小林。共に日本王座には手が届かなかった。)

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