「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「端正なボクシング」坂本孝雄

日本ウェルター級王者。正確な強打が武器。「カーロス・エリオット vs. トリッキー川口(日本J・ミドル級戦)」「坂本孝雄 vs. トリッキー川口、無限川坂」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

カーロス・エリオット 1R KO トリッキー川口
(日本J・ミドル級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
1R:左フック、連打、右アッパーで3度、川口がダウン
(感想:エリオットがタイトル防衛。これまで勝ったり負けたりの川口。日本1位として挑戦。足を使いながらエリオットの強打を警戒。そして左フックからの右ストレートといったコンビネーション。エリオットは左のガードを下げた構えからジャブ、右ストレート。左フックが直撃し、川口がダウン。連打で二度目。最後は右アッパーでスリーノックダウンルールによりKO。共にディフェンスに甘さがあったが、エリオットが攻撃力で圧勝。川口はやや腰が引けていたのが残念。後、エリオットは東洋太平洋J・ミドル級王座を獲得したが、世界挑戦は惨敗。それがラストファイトとなった。)

坂本孝雄 3R KO トリッキー川口
(日本ウェルター級タイトル戦、1987年)

(ダウンシーン)
3R:左ジャブ、右フック連打で2度、川口がダウン
(感想:坂本がタイトル防衛。王者の坂本はプロ5戦目で王座を獲得したハードパンチャー。ガードを上げてジャブを使う端正なボクシング。日本2位の川口はエリオット戦のときのように足を使いながらジャブ、思い切った右ストレートを打つ。パンチの振りが大きい川口。坂本はディフェンスし、ジリジリ距離を詰める。2R、坂本の左フックがヒット。川口は「トリッキー」なディフェンスを見せる(会場では笑いが起こった)。3R、左ジャブがカウンターとなって川口がダウン。右フック連打で二度目。立ったが、ダメージと出血によりカウントアウト。ディフェンスに差があった試合。川口の攻め方は観ている方には面白いがパンチの正確さに欠ける。坂本には冷静さと正確さがあった。)

坂本孝雄 2R KO 無限川坂
(日本ウェルター級タイトル戦、1988年)

(ダウンシーン)
1R:左フックで川坂がダウン
2R:右ストレートで川坂がダウン
(感想:坂本がタイトル防衛。王者の坂本はこれまで5勝(5KO)1敗。日本1位の挑戦者、川坂は日本J・ミドル級、日本ミドル級王座を過去に獲得。18勝(14KO)9敗。かつて挑戦して失敗した日本ウェルター級王座獲得を目指す状況。1R、坂本はブロックしながら正確にジャブを当てる。川坂はダッキングしながら軽快な動きで右ストレート、左フックを思い切り打っていく。タイミングのいい左フックで川坂がダウン。2R、大きなパンチで反撃する川坂だが、隙も大きい。左フックからの右ストレートで川坂がダウン、KO。坂本がしっかりしたジャブと正確な強打で快勝。川坂は次の試合にも敗れて引退。坂本は次の試合で吉野弘幸にKOされて王座陥落。共に国内の強豪にとどまった。)

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