「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

昭和のボクシング③(安里佳満、松岡洋介、風来ゆうと、与儀康夫、川名祝数)

「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」ノンタイトル戦「安里佳満 vs. 金炳淵(ライト級)」「松岡洋介 vs. 風来ゆうと(フライ級)」、タイトル戦「与儀康夫 vs. 川名祝数(日本ストロー級)」を紹介します。

安里佳満 10R 判定 金炳淵
(ライト級戦、1987年)

(感想:元日本J・ライト級王者の安里はこれまで20勝(12KO)6敗1分。韓国J・ライト級王者の金は17勝(3KO)5敗2分。キレイなジャブ、右ストレートを打つ安里。それに対して金はなりふり構わず攻めるラフなラッシュ戦法。頭から突っ込んでバッティングしたり、クリンチ中にラビットパンチを出したり。強引に接近する金、ジャブとコンビネーションで応戦する安里。3R終了後の金のパンチで安里が(少し)エキサイト。8R、金がバッティングで減点。判定で安里。パンチの正確さが評価されたか。反則を交えながらガチャガチャ攻める金のラフなスタイル。個人的には嫌いなタイプ。安里にはKOで勝って欲しかったところ。)

松岡洋介 8R 判定 風来ゆうと
(フライ級戦、1987年)

(感想:松岡は1984年度西日本J・フライ級新人王。風来は勝間和雄、ヘルマン・トーレス、西川浩二、船木一良、大鵬健文、喜友名朝博といった当時の実力者と試合をしてきたベテラン。共にバランスが良く、速いジャブ、右ストレートを打つ。互いにディフェンスし合うため、決定打が無い展開。5R(?)、両者もつれあってロープ外に。終盤はクリンチが目立つ。判定は2-0。共に良い選手。キレのあるジャブ、ワンツーを見せた。風来はこれで引退。松岡は後、王座決定戦で日本フライ級王座獲得。しかし、ピューマ渡久地に倒され、初防衛ならず。再戦でも敗北し、それが最後のタイトル戦となった。)

与儀康夫 2R KO 川名祝数
(日本ストロー級王座決定戦、1988年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで2度、川名がダウン。左ストレートで2度、与儀がダウン。右ストレートで川名がダウン。
(感想:日本1位の川名、2位の与儀。決定戦。白いトランクスのサウスポー川名はフットワーク&ジャブでリズミカルな攻め。青いトランクスの与儀はジャブ、右ストレート、左フック。2R、右ストレートがカウンターとなって川名が前のめりにダウン。右ストレートで二度目。逆に左ストレートで二度、与儀がダウン。スリーノックダウンルールのため両者とも後がない状況に。最後は右ストレートで川名がダウン、KO。川名のペースで進んでいた試合だったが、カウンター一発で波乱の展開に。しかしながら、与儀は1Rから良い右ストレートを打っていた。実力による勝利。その後、与儀は初防衛に失敗。川名はラストファイトでチャチャイ・サーサクン(後のWBC世界フライ級王者)と対戦して敗北。タイトルは獲得できなかった。)

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