「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

昭和のボクシング①(岡部進、ゴールド城、天龍数典、清川恩弘、吹打龍)

「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」タイトル戦「岡部進 vs. ゴールド城(日本J・ライト級)」「天龍数典 vs. 清川恩弘(日本J・フライ級)」「吹打龍 vs. 崔文鍚(東洋太平洋J・ライト級)」を紹介します。

岡部進 10R 判定 ゴールド城
(日本J・ライト級タイトル戦、1975年)

(感想:岡部がタイトル防衛。25歳の岡部はこれまで28勝(15KO)7敗。リカルド・アルレドンドの持つWBA世界J・ライト級王座への挑戦は失敗に終わったが、東洋J・ライト級王座、日本J・ライト級王座を獲得している。城は18歳で12勝(8KO)2敗1分。日本王者、岡部にノンタイトル戦で勝利し、日本1位にランクされている。左の使い方が器用な城。左ジャブ、左フック、左ボディ打ち。岡部はジャブ、ワンツー、ボディ攻撃。左のテクニックがある城だが、「戦い」という点では岡部。7R、8Rは攻める姿勢の岡部が右ストレート、左フックで優勢。判定は3-0。岡部がプロらしい精力的な攻めで勝利。しかし、岡部は次の防衛戦で上原康恒にKO負け。再戦でもKO負け。上原は岡部が獲れなかったWBA世界J・ライト級王座をアメリカで獲得した。)

天龍数典 4R KO 清川恩弘
(日本J・フライ級タイトル戦、1978年)

(ダウンシーン)
3R:右フックで清川がダウン
4R:右フック、連打、右フックで3度、清川がダウン
(感想:天龍がタイトル防衛。初代日本J・フライ級王者の天龍。王座決定戦で手に入れたタイトルをこれまで12度防衛。WBA世界J・フライ級王座、東洋太平洋J・フライ級王座への挑戦は失敗している。背は145センチであるが、シャープなパンチを小気味よく打ち込むスタイル。フットワークを使いながら右ストレート、左フック。日本1位の清川はジャブを使って右ストレートを思い切り打つ。左フックは共に振りが大きめ。2R、天龍のワンツーがヒット。3R、左ボディからの右フックで清川がダウン。4R、劣勢の清川が三度ダウンして試合終了。天龍がキレのある右で快勝。清川の右を強く打とうとする戦い方は迫力はあったが、振りが大きい分、隙も大きかったようだ。後、天龍は王座を16度防衛。友利正に再戦で敗北、王座陥落したのがラストファイト。世界は獲れなかったが、後に世界王者になる金性俊、友利に勝った実力者だった。)

吹打龍 1R KO 崔文鍚(チェ・ムンソク)
東洋太平洋J・ライト級タイトル戦、1979年)

(ダウンシーン)
1R:左ストレートで崔がダウン
(感想:吹打がタイトル獲得。東洋8位の吹打龍。なかなかカッコいいリングネーム。本名は原田達実。後に世界挑戦する原田剛志の叔父にあたる。これが両者にとって三度目の対戦。吹打が二度、KO負けしている。サウスポーの吹打。距離を取ってジャブ、左ストレート。崔もガッチリした体からジャブ、右ストレート。接近戦。振りの大きいフックを豪快に振るう吹打。左ストレートで崔がダウン。立てず、KO。吹打が力強い攻めで一気に倒し切った。これまで二度、吹打に勝っている崔だが、エンジンがかかる前にやられてしまった。後、吹打は二度の防衛に成功。世界ランクにも入ったが、世界挑戦ならず。)

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