「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「世界の村田」村田諒太⑤

WBA世界ミドル級王者&オリンピック金メダリスト。WBA戦「vs. アッサン・エンダム(再戦)」「vs. エマヌエレ・ブレンダムラ」「vs. ロブ・ブラント(再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

村田諒太 8R TKO アッサン・エンダム
WBA世界ミドル級タイトル戦、2017年)

(感想:村田がタイトル獲得。全勝だった村田だが、WBA世界ミドル級王座決定戦でエンダムに2-1の判定負け、初黒星。納得のいかない判定をされてしまった村田としては再戦に勝つだけではなく、圧勝したいところ。村田がジャブを使い、右ストレート、左ボディフックで前進。エンダムはジャブと左右フックで応戦。村田が優勢。ジャブでプレッシャーをかけ、右ストレートと左ボディで痛めつけ、相手の連打をブロックし、最後はエンダムを棄権させた。かつて「村田は世界王者にはなれない」などという評価もあり、この試合でも若干ぎこちない感じもあったが、「ガツン」というパンチで大きなタイトルを手に入れた。エンダムは器用さがあり、弱い選手ではなかったが、村田とは「パンチの質」に違いがあった(村田のボディフックは「ドスン」、ジャブ・ストレートは「ガツン」といった印象)。会場で観戦のボブ・アラム(「トップランク社」社長)も試合後、村田を讃えていた。) 

村田諒太 8R TKO エマヌエレ・ブレンダムラ
WBA世界ミドル級タイトル戦、2018年)

(ダウンシーン)
8R:右フックでブレンダムラがダウン
(感想:村田がタイトル防衛。初防衛戦の相手ブレンダムラはイタリアの選手。これまで27勝(5KO)2敗。バランスのいい選手でWBCの地域王座、欧州王座(いずれもミドル級)を獲得してきた。リングアナはジミー・レノン・ジュニア、TV解説は井上尚弥長谷川穂積。ガードを上げてジャブ、右ストレート、左フックのブレンダムラ。しかし、パワーでは村田。1Rからジャブ、ワンツーで優勢。ブレンダムラは連打とディフェンスに器用さを見せるが、終始受け身の姿勢。8R終了近く、ロープ際での右フックでブレンダムラがダウン。ギブアップのような形となり、レフェリーストップ。村田がブロック&右強打で勝利。ブレンダムラはテクニックで勝負する「ヨーロッパ的な選手」。「5KO」が示すように、「攻撃型の選手」ではなかった。)

村田諒太 2R TKO ロブ・ブラント
WBA世界ミドル級タイトル戦、2019年)

(ダウンシーン)
2R:連打でブラントがダウン
(感想:村田がタイトル奪回。エンダムとの再戦に勝利して奪った王座の二度目の防衛戦でブラントに敗北した村田。前に出たところを細かく連打されるという(つまらない)パターンで負けてしまった。再戦では同じ手は食わないようにしたいところ。1R、ガードを固め、ジャブでプレッシャーをかける村田。ラウンド終盤に右ストレートを食ってブラントは足に来るダメージ。2R、連打でブラントがダウン。そして最後は右フックでレフェリーストップ。村田が圧勝。エンダムに続いてブラントにも再戦で圧勝して、二度目の王座獲得。ブラントは手数が多い選手だが、腰の入った打ち方をする選手ではないため、村田は冷静にブロックして強打を当てることができた。) 

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