「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「左が器用なJ・フライ級」喜友名朝博

日本J・フライ級王者。柳明佑、大橋秀行との試合でおなじみ。「vs. 野島嘉章(再戦)」「vs. 柳明佑(WBA戦)」「vs. 木村健一」「vs. 早山進」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

喜友名朝博 10R 判定 野島嘉章
(日本J・フライ級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
2R:ワンツーで野島がダウン
(感想:喜友名がタイトル防衛。野島からこのタイトルを奪った喜友名。これは再戦。喜友名はこれまで14勝(7KO)1敗。日本1位の野島は18勝(2KO)8敗4分で、負け数が多いことと、「2KO」というのが印象的。フットワークを使いながらジャブを連打する喜友名。野島は左ジャブ・左フックなど「左」を器用に使う。2R、ワンツー(左ジャブからの右ストレート)で野島がダウン。その後は力強い打ち合い。5R、野島の右ストレートで喜友名のマウスピースが飛ぶ。共に器用さがあり、右ストレートにはパワーがあるが、リズミカルなコンビネーションにより手数では喜友名が上か。判定は2-0。大きな実力差は無かった印象。喜友名が精力的な攻めで勝利した。)

柳明佑 12R KO 喜友名朝博
WBA世界J・フライ級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
1R:左フックで喜友名がダウン
12R:左フック、連打で2度、喜友名がダウン
(感想:柳がタイトル防衛。柳はこれが二度目の防衛戦で、これまで20戦全勝(ただし、KO勝ちは4つ)。WBA4位の喜友名は15勝(7KO)1敗。左をリズミカルに使う喜友名だが、1Rにダウン。柳は自信を持ったのか、前に出てプレッシャーを強める。喜友名は速いジャブ、連打で応戦。9Rからはボディ攻撃などで柳が完全に優勢に。12Rの二度のダウンで終了。柳が激しい連打、スタミナ、打たれ強さで快勝。喜友名は左が器用でスピードもあったが、「相手をぶっ倒すパワー」に欠けていた。アウトボクシングに徹することができなかったのが敗因ではないかと思う。)

喜友名朝博 10R 判定 木村健
(日本J・フライ級タイトル戦、1988年)

(感想:喜友名がタイトル防衛。左ジャブ、左フックなど、左をリズミカルに使う喜友名。木村は右ストレートを狙うがフットワークとディフェンスでかわされる。判定は3-0。喜友名が回転の速い連打、それを10Rに渡って打ち続けるスタミナで勝利。)

早山進 3R TKO 喜友名朝博
(日本J・フライ級タイトル戦、1989年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレート、右フックで2度、喜友名がダウン
(感想:早山がタイトル獲得。これまで23勝(10KO)3敗の喜友名。日本2位の挑戦者、早山はスラリとした体型の選手で8勝(6KO)11敗、と負けの方が多い。「田中正人」が本名で、喜友名、大橋秀行とそれぞれ二度対戦している。喜友名はフットワークと速いジャブ連打。早山はパワーを込めたジャブと振りが大きめのフック。2R開始早々、意表を突くような右ストレートを食って喜友名がダウン。さらにパワフルな右フックで二度目のダウン。体勢を立て直そうとする喜友名だが、早山が思い切った攻撃で優勢。左のマユゲ辺りをカットした喜友名。3R、キズによりTKO。早山がパワフルに王座奪取。喜友名はこれまでスピード&テクニックで勝ってきた選手。早山の勢いに屈した。この試合で喜友名は引退。もっとパンチがあれば世界タイトルを獲っていたと思えるほどの実力者だった。)

この続きはcodocで購入
----------------------------- A8 net広告