日本Ｊ・ライト級王座をめぐる戦い。「田中健友 vs. ウルフ佐藤」「ウルフ佐藤 vs. タイガー道上」「植田龍太郎 vs. 洲賀崎伸一（ノンタイトル戦）」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①ウルフ佐藤 2R KO 田中健友
（日本Ｊ・ライト級タイトル戦、1986年）
（ダウンシーン）
2R：右フック、右フックで２度、田中がダウン
（感想：佐藤がタイトル獲得。王者の田中はこれまで19勝（6KO）3敗2分。６位の佐藤は8勝（6KO）7敗2分。開始から積極的な佐藤。ジャブ、右ストレートで攻める。田中は距離を取ってジャブ、右ストレート。接近戦は共に器用ではなく、振りが大きめのフック攻撃は正確さにやや欠ける。2R開始早々、右フックで田中がダウン。攻める佐藤。右フックで田中が前のめりにダウン。立てず、KO。距離を取りたい田中を佐藤が右フックで粉砕。器用さに欠ける攻めではあったが、ダウンを奪ったパンチはどちらも強烈だった。）
②タイガー道上 2R KO ウルフ佐藤
（日本Ｊ・ライト級タイトル戦、1987年）
（ダウンシーン）
2R：左フックで佐藤がダウン
（感想：道上がタイトル獲得。佐藤の初防衛戦。日本１位の挑戦者、道上はこれまで15勝（13KO）5敗のハードパンチャー。背が高い佐藤。小さいがガッチリした体格の道上。1R、ジャブで距離を取る佐藤。道上はディフェンスしながら接近して左右フック攻撃。右フックを浴びて佐藤がピンチ。2R、左フックで佐藤がダウン、KO。最後は一発でKO。ケンカみたいな打ち合いもあったが、道上はディフェンスがよくできていた。後、佐藤は大友巌の日本ライト級王座に挑戦してKO負け、引退。道上は初防衛戦で今井房男に判定負けして王座陥落。共に国内王者レベルにとどまった。）
③植田龍太郎 4R TKO 洲賀崎伸一
（Ｊ・ライト級戦、1989年）
（ダウンシーン）
4R：連打で洲賀崎がスタンディングダウン
（感想：共にパンチがある選手。植田が右ストレート、左右フックでガンガン攻める。洲賀崎もフック、ボディ打ちで応戦。4R、連打で洲賀崎がスタンディングダウン。さらに連打でレフェリーストップ。洲賀崎も良いパンチを打っていたが、植田がパワーで勝利。後、植田はフェザー級世界ランカーの杉谷満を番狂わせでKO。それも納得、の力強い勝利だった。）
