日本フェザー級王者。コンビネーションが武器。日本タイトル防衛戦「vs. ランサー中村」「vs. タイガー道上」「vs. 福田健吾（再戦）」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①淺川誠二 3R KO ランサー中村
（日本フェザー級タイトル戦、1989年）
（ダウンシーン）
3R：左フック、右フックで２度、中村がダウン
（感想：淺川がタイトル防衛。淺川はこれまで12勝（9KO）1敗1分。挑戦者の中村は12勝（1KO）7敗1分（「1KO」てのが気になるところ）。ミルトン・マクローリー（長身の元WBC世界ウェルター級王者）みたいなパンチを打つ中村。距離を取ってジャブ、ストレート、ワンツー。淺川はジャブで攻める。2R終わり頃、淺川の右ストレートがヒット。3R、左ショートフックで中村がダウン。さらに右フックで二度目のダウン。立ったが、レフェリーはカウントアウト。淺川が攻撃力で勝利。ダウンを奪ったパンチはどちらもいいパンチだった。攻められてしまった中村。個人的にはこういうアウトボクサーは嫌いではない（むしろ好みかも）。ただ、タイトルを獲るにはパワー不足だった印象。）
②淺川誠二 10R 判定 タイガー道上
（日本フェザー級タイトル戦、1989年）
（感想：淺川がタイトル防衛。日本１位の道上は元日本Ｊ・ライト級王者。ガッチリした体格をしたタフ男。これまで21勝（16KO）9敗1分。淺川は13勝（10KO）1敗1分。ひたすら前進する道上。器用さには欠けるが、ジャブ、ストレート、フック連打。淺川はジャブで距離を取ろうとし、ワンツー、左フックのコンビネーション。挑戦者の勢いに押され、時折被弾しながらも淺川はパンチを正確に当てていく。判定は３－０。この試合で引退した道上。タフで手数も多く、8Rには左フックをヒットさせるなどしたが、全体的には粗い攻めだった。そんな相手と戦った淺川はずいぶん疲れたに違いない。）
③淺川誠二 3R KO 福田健吾
（日本フェザー級タイトル戦、1990年）
（ダウンシーン）
3R：右ストレートで福田がダウン
（感想：淺川がタイトル防衛。再戦。初戦もこの王座を懸けて行われ、ダウン応酬の末、淺川が2RでTKO勝ち。互いにジャブ・ストレートで打ち合うが、淺川は余裕があるような試合ぶり。3R、右ストレート一撃で福田をKO。淺川に「王者」の風格を感じた倒しっぷり。パンチのキレは初戦、パワーは再戦の方があった感じがした。）
