「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「アマチュアのエリート」石井幸喜②

実力者ながら無冠に終わったフライ級ボクサー。「vs. 神田吉昭」「vs. ロード満」「vs. 穂積秀一(日本フライ級タイトル戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

石井幸喜 7R KO 神田吉
(フライ級戦、1982年)

(ダウンシーン)
2R:左フックで神田がダウン
5R:右ストレートで神田がダウン
6R:神田がスタンディングダウン
7R:右ストレートで神田がダウン
(感想:日本フライ級2位の石井。日本J・フライ級5位の神田と対戦。神田はこれまで10勝(2KO)6敗5分で、セコンドには「世界のファイティング原田」。左フック、右ストレートで積極的に攻める神田。石井はジャブ、ストレート。2R、左フックで神田がヨロヨロと後退してダウン。右ストレートは良いがディフェンスに難がある神田。石井は相手のガードの隙を突く。5R、6Rのダウン。7R、右ストレートで神田がダウン。立ったがカウントアウト。ディフェンスで差がついた一戦。)

石井幸喜 10R 判定 ロード満
(フライ級戦、1982年)

(感想:日本J・フライ級1位の石井はこれまで10勝(6KO)1敗。ロードは1980年度全日本J・フライ級新人王を獲得した選手で、10勝(6KO)2敗1NCと似たような戦績。共にガードを上げてジャブ、右ストレート。接近戦ではフック連打。力強い打ち合いが続く。石井の連打、左ボディ打ち、ロードの右ストレートが印象的。互いに負傷。最後まで打ち合いが続き、判定で石井。パンチの正確さが評価されたと思われる。J・フライ級の試合とは思えないような激しい打撃戦だった。)

穂積秀一 8R KO 石井幸喜
(日本フライ級タイトル戦、1983年)

(ダウンシーン)
8R:連打、右ストレート、右ストレートで3度、石井がダウン
(感想:穂積がタイトル防衛。日本1位の石井はこれまで12勝(7KO)1敗1分。佐藤勝美の日本J・フライ級王座に挑戦したが引き分けで王座獲得ならず。そしてフライ級王座挑戦。穂積は20勝(5KO)3敗。「5KO」が示すように、倒しに行くタイプではない。アウトボクシングする穂積。フットワークを使いながらジャブ、右ストレート、左フック。石井はジャブ、右ストレートで前進。攻める石井だが、穂積はジャブでカウンターを取り、連打をまとめる。8R、連打で石井がダウン。さらに二度のダウンでスリーノックダウン、試合終了。攻め続けたが最後は打たれ弱さで敗北した石井。これで引退。現役の日本王者に勝ったこともあったが無冠に終わってしまった。良いパンチを持つ選手ではあったが、タフネスに欠けていたのが残念だった。)

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