WBA世界Ｊ・バンタム級王者。日本王座防衛戦「vs. 中島俊一（再戦）」「vs. 北澤鈴春」、ノンタイトル戦「vs. 朴賛雨」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①鬼塚勝也 10R 判定 中島俊一
（日本Ｊ・バンタム級タイトル戦、1991年）
（感想：鬼塚がタイトル防衛。前王者の中島が日本１位として挑戦。これまで23勝（13KO）6敗。鬼塚は15戦全勝（14KO）。中島はジャブを使いながらフック。パンチにはキレとパワーがある。鬼塚はいつものようにシャープなジャブ、右ストレート。攻める中島はジャブをヒットさせる。鬼塚はコンビネーション、アッパーで応戦。8R、鬼塚が右ストレート、連打で優勢。判定で鬼塚。ディフェンスと精力的な連打で勝利。ただ、鼻から出血するなど楽な試合ではなかった。）
②鬼塚勝也 5R KO 北澤鈴春
（日本Ｊ・バンタム級タイトル戦、1991年）
（ダウンシーン）
5R：右アッパー、左ボディフック、左ボディフックで３度、北澤がダウン
（感想：鬼塚がタイトル防衛。５位の挑戦者、北澤。これまで10勝（8KO）2敗。共にジャブ、フットワーク。なかなか思い切った攻撃をする北澤。2Rには右ストレートをヒットさせ、ボディ打ちも巧い。鬼塚はいつものようにシャープなコンビネーション、左ボディ打ち。5R、右アッパーで北澤がダウン。パワフルに反撃する北澤だが、左ボディで二度ダウンを喫し、スリーノックダウンによるKO。気合いが入った攻撃を見せた北澤だが、パンチのキレと正確さは鬼塚の方があった。北澤は後にこの王座を獲得。それがラストファイトとなった）
③鬼塚勝也 7R TKO 朴賛雨
（Ｊ・バンタム級戦、1991年）
（ダウンシーン）
7R：連打で朴がスタンディングダウン
（感想：デビュー以来17連勝（15KO）の鬼塚はWBA、WBC共に１位。朴は韓国６位で、これまで8勝（3KO）4敗。朴は小柄ながら左右フックで思い切った攻め。鬼塚は距離を取りながらジャブ、コンビネーション。ボディが効いたか、朴は次第に受け身に。7R、連打で攻める朴だが、ボディを打たれる。連打で朴がスタンディングカウントを聞く。さらに連打を浴びてセコンドからタオル投入。タフな朴が受け身になりながらも打ち返し、鬼塚はやや手こずった。しかし、パンチのキレがあり、得意の左ボディもよく打っていた。鬼塚の次の試合はタノムサク・シスボーベーとのWBA世界Ｊ・バンタム級王座決定戦。）
