「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「連打のJ・バンタム級」鬼塚勝也⑤

WBA世界J・バンタム級王者。世界王座への挑戦と防衛戦「vs. タノムサク・シスボーベー(初戦)」「vs. 松村謙一」「vs. アルマンドカストロ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

鬼塚勝也 12R 判定 タノムサク・シスボーベー
WBA世界J・バンタム級王座決定戦、1992年)

(感想:鬼塚がタイトル獲得。序盤から正確なパンチを決めるタノムサク。鬼塚はボディ打ちなどで応戦するが、タノムサクが全体的に優勢。ところが中盤以降はタノムサクが手を抜く。鬼塚が反撃。判定は3-0で鬼塚。微妙な判定が議論を呼んだ試合。お互いにスピードがあったが、パンチを当てる技術はタノムサクの方が上だった印象。タノムサクの敗因は7Rあたりからあまり攻めず、ディフェンスとジャブが中心になったことだと思われる。)

鬼塚勝也 5R TKO 松村謙一
WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
4R:連打、左フックで2度、松村がダウン
(感想:鬼塚がタイトル防衛。鬼塚はタノムサクに勝って王座に就いた選手。松村はタノムサクから東洋太平洋タイトルを獲ったことがある。「タノムサク」という共通点を持つ者同士の対戦。鬼塚はジャブ、ストレート、左フック。左フックにパワーとキレがある。この試合からリングネームを「謙一」に変えた松村はジャブ、フックで変則的な攻め。松村のノーモーションのフックをディフェンスして鬼塚はジャブを当てる。4R、左フックが効いて松村が二度のダウン。5R、連打でレフェリーストップ。鬼塚が粘り強いジャブとパワーで勝利。)

鬼塚勝也 12R 判定 アルマンドカストロ
WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1992年)

(感想:鬼塚がタイトル防衛。カストロはあのカオサイ・ギャラクシーのラストファイトの相手。敗北したが、ダウンを奪っている。これまで39勝(34KO)12敗2分で、WBA1位。鬼塚は20戦全勝(17KO)。1R、共にジャブ。鬼塚はワンツー、左フック。カストロは振りの大きいフック。カストロの右フックがヒットして鬼塚がロープを背負う。タフネスと叩きつけるようなパンチで前進するカストロ。鬼塚は連打で応戦。接近戦が続く。カストロのワイルドな攻撃は隙も大きい。ガードの隙を突く鬼塚の右ストレートがクリーンヒットする。判定で鬼塚。カストロはKO数が多いが敗北も多い。ディフェンスに難がある選手だった。)

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