「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「沖縄のパワーファイター」平仲明信②

WBA世界J・ウェルター級王者。世界的な選手との対戦「vs. ファン・マルチン・コッジ」「vs. 金応植」「vs. エドウィン・ロサリオ」「vs. モーリス・イースト」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

ファン・マルチン・コッジ 12R 判定 平仲伸章
WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1989年)

(ダウンシーン)
1R:左フックで平仲がロープダウン
3R:左フック、右ストレートで2度、コッジがダウン
9R:右フックで平仲がダウン
(感想:コッジがタイトル防衛。イタリアで行われた一戦。「平仲伸章」の名で世界挑戦。王者コッジはハードパンチャー。ハンマーのようなパンチで一気に連打をまとめるタイプ。平仲は頭から突進するが、レフェリーに注意され、バッティングで減点をとられる。3R、コッジがダウン。その後、コッジはジャブで距離をとるなどして慎重姿勢になり、クリンチも多く、もみ合う展開に。判定でコッジ。ジャブが評価されたか。平仲にはもっとジャブを使ってほしかったところ。)

平仲明信 5R KO 金応植
(J・ウェルター級10回戦、1991年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートで金がダウン
5R:左ボディフックで金がダウン
(感想:平仲の世界前哨戦となった試合。平仲はやや粗い攻め。ひたすら前進して強打を振るう。金がダウン。その後、平仲の頭が金のアゴを直撃し、金が倒れる。立とうとしない金にレフェリーはカウントをとる(「続行できるのに立ち上がらない」とみなされた?)。カウントが始まるとすぐに金は立ち上がり、反撃。5R、左ボディで金がダウン。ダウンと同時にセコンドからタオル投入、KO。最後はパワーで平仲が圧勝。そんな平仲の次の相手は世界的名ボクサー、エドウィン・ロサリオ。)

平仲明信 1R TKO エドウィン・ロサリオ
WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1992年)

(感想:平仲がタイトル獲得。攻める平仲。左フックでグラついたロサリオに猛攻。ロープ際に追い込んで連打したところでレフェリーストップ。リングサイドで観戦していたヘクター・カマチョがガッツポーズ(平仲のファン?)。ロサリオの強烈なパンチがヒットするシーンもあったが、速攻であのロサリオからベルトを奪う殊勲。日本人ボクサーの世界戦はアジア人同士とかマイナー感があることが多いが、平仲が倒したロサリオは世界的な存在。当時の日本のボクシングファンは平仲の今後に大きな期待を持った。)

モーリス・イースト 11R TKO 平仲明信
WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
11R:左ストレートで平仲がダウン
(感想:イーストがタイトル獲得。平仲はいつものようにひたすら前進して接近戦。WBA6位、サウスポーのイーストは平仲の強打に臆することもなく左ストレートでカウンターをとり、力強い右フック。11R、動きがにぶくなった平仲が左ストレートでダウン。立ったもののフラついていたためレフェリーが止めた。攻められても負けじと打ち返したイースト。伸びのある左ストレート、パワーのある右フック、タフさを持っている選手だった。まさかの王座陥落だった平仲。これで引退。ファンが期待したフリオ・セサール・チャベス戦、ヘクター・カマチョ戦は実現しなかった。)

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