「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「長身のサウスポー」小林光二②

WBC世界フライ級王者。衝撃の世界戦「vs. フランク・セデニョ」「vs. ガブリエル・ベルナル」、ノンタイトル戦「vs. 勝間和雄」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

小林光二 2R KO フランク・セデニョ
WBC世界フライ級タイトル戦、1984年)

(ダウンシーン)
2R:左ストレートで3度、セデニョがダウン
(感想:小林がタイトル獲得。サウスポー同士の対戦。ジャブの打ち合い。2R、小林の左ストレートで足に来たセデニョ。三度もダウン。最後は左ストレートの連打でレフェリーストップ。小林の長身から打ち下ろすストレートが見事だった一戦。これまでタイトルを獲ったことがない小林。初の王座が世界タイトル。一方、ジャブと少しストレートを打っただけのセデニョは強いのか弱いのかよくわからない選手だった。しっかりした打ち方をしているようには見えたが。)

ガブリエル・ベルナル 2R KO 小林光二
WBC世界フライ級タイトル戦、1984年)

(ダウンシーン)
2R:左ストレート、右フックで2度、小林がダウン
(感想:ベルナルがタイトル獲得。これもサウスポー同士の対戦。小林を警戒するベルナルだが2Rに振りの大きい強打が爆発。二度のダウンはいずれも小林が前のめりに倒れる強烈なもの。ベルナルが荒っぽいパワーで快勝。フライ級とは思えないほど凄まじかったベルナルのパワー。世界には恐ろしく頑丈なコブシを持つ選手がいる。小林はそんなパンチをまともに食らってしまった。)

勝間和雄 12R TKO 小林光二
(J・バンタム級戦、1985年)

(ダウンシーン)
8R:右ストレートで小林がダウン、連打でスタンディングダウン
12R:連打で小林がスタンディングダウン
(感想:「12R制」で行われた試合。WBC世界J・バンタム級9位の小林。これまで24勝(15KO)2敗3分。日本J・バンタム級王者の勝間は16勝(11KO)8敗1分。共にストレートを狙い、接近戦ではボディ攻撃。互いのストレートがヒットするが、パワーでは勝間が上か。4R、右ストレート、フック連打で勝間が優勢。フットワークを使いながらジャブを連打するなど、勢いとパワーがある勝間。距離を取って戦おうとする小林。8R攻める小林だが右ストレートでダウン。さらにスタンディングカウントを取られる。12R、連打で小林がスタンディングダウン。最後は右ストレートが決まったところでレフェリーストップ。勝間が右ストレート、左フックで勝利。小林はサウスポーのテクニックで勝ってきた選手。相手の勢いをうまくさばけなかった。勝った勝間は次の試合で渡辺二郎の持つWBC世界J・バンタム級王座に挑戦したがKO負け。小林は次の試合で内田好之の強打にKO負け、引退。最後は寂しい連敗に終わってしまった小林だが、世界戦でのKO劇が記憶に残る選手である。)

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