「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「フック連打のフェザー級」福田健吾②

フェザー級の人気ボクサー。王座を目指していた当時の試合「vs. ラタナ・シンサムアン」「vs. 松本弘司」、フェザー級「打越昌弘 vs. 深谷博明」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

福田健吾 10R 判定 ラタナ・シンサムアン
フェザー級戦、1988年)

(ダウンシーン)
1R:左フックでラタナがダウン
3R:右ボディフックでラタナがダウン
7R:フック連打でラタナがダウン、連打でスタンディングダウン
(感想:日本フェザー級2位の福田。これまで13勝(9KO)1敗1分。ラタナはタイのJ・フェザー級1位で13勝(6KO)1敗。積極的なラタナ。ジャブで接近してフック連打。福田は距離を取ってジャブで応戦。1R、左フックでラタナがダウン。接近戦でフックの打ち合い。3R、右ボディでラタナがダウン。7Rの二度のダウン。最終ラウンド終了後にもパンチを交換。判定は3-0で福田。KOできなかったが、ダウンを奪ったパンチはどれも見事なものだった。ラタナはよく攻めたがバッティングが多く、パンチの正確さ、ディフェンスで負けた。)

松本弘司 6R 判定 福田健吾
(A級トーナメント・フェザー級準決勝、1990年)

(感想:日本フェザー級4位の福田。浅川誠二の日本フェザー級王座に二度挑戦して二度ともKOされてしまい、東洋太平洋フェザー級王座も引き分けで獲得ならず。これまで17勝(11KO)3敗2分。サウスポーの松本は3位で6勝(2KO)1敗。後に日本フェザー級王座を獲得し、世界挑戦も経験する男。似た体格の両者。互いにストレートを狙い、接近戦ではフック連打、ボディ攻撃。攻める福田だが、松本はディフェンス、カウンター。判定は3-0。ディフェンスで差がついてしまった。結局、福田はタイトルを獲得することなく引退。打たれてしまう欠点があったが、攻める勇敢さ、フックを当てる巧さを持っていた。)
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打越昌弘 2R KO 深谷博明
(J・ライト級戦、1993年)

(ダウンシーン)
2R:連打で深谷がダウン
(感想:打越はこれまで13勝(8KO)1敗1分。高橋ナオトの日本J・フェザー級王座に挑戦してKOされたことがある。深谷は13勝(5KO)9敗1分。渡辺雄二、平仲信敏にKOされている。正確なジャブを飛ばし、フックにはパワーとキレがある打越。深谷はガードを上げ、ジャブ、ストレート、左ボディ打ち。2R、左ボディが効いた深谷。連打でダウン。立ったがレフェリーストップ。動きやパンチのスピードに差があった試合。ベテラン深谷は次の試合でもKO負けして引退。一方、力強い攻撃を見せた打越も数試合やって引退。意外なことに日本王座獲得ならず。一度ぐらいはタイトルを獲れそうなバランスの良さと強打を持っていたが。)

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