「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速のジョー」辰吉丈一郎⑧

WBC世界バンタム級王者。天才ボクサーがタイの強豪の挑戦を受ける。「vs. ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(初戦・再戦)」、「vs. セーン・ソー・プロエンチット」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

ウィラポン・ナコンルアンプロモーション 6R TKO 辰吉丈一郎
WBC世界バンタム級タイトル戦、1998年)

(ダウンシーン)
6R:左フックで辰吉がダウン
(感想:ウィラポンがタイトル獲得。ウィラポンは元WBA王者。ナナ・コナドゥにKOされてWBAタイトルを初防衛戦で失った後、パワーアップしてWBCタイトルを狙う。WBC5位で、これまで20勝(14KO)1敗。辰吉は17勝(12KO)4敗1分。フットワーク&速いジャブの辰吉。ウィラポンはパワーを込めたジャブ。スピードとパワーの勝負。6R、左を使いながら攻める辰吉だが、左フックでダウン。立ったが、連打を浴びてレフェリーストップ。辰吉はストップ後にゆっくりと倒れた。ウィラポンがパワーで快勝。辰吉はテクニシャンタイプであり、足を使う戦法は正しかったと思うが、ウィラポンの「ガツン」という感じの強く当てるパンチで倒されてしまった。)

ウィラポン・ナコンルアンプロモーション 7R TKO 辰吉丈一郎
WBC世界バンタム級タイトル戦、1999年)

(感想:ウィラポンがタイトル防衛。立場を入れ替えて再戦。辰吉がWBC3位として挑戦。共にジャブ、右ストレートを使うが、パワーと正確さはウィラポン。打たれる辰吉。7R、右ストレートを食って「ガクン」となった辰吉。レフェリーストップ。ウィラポンがまたしてもパワーで勝利。勢いで辰吉を上回った。全体的にパワーが落ちていた辰吉。これが最後の世界戦となった。)

辰吉丈一郎 6R TKO セーン・ソー・プロエンチット
バンタム級戦、2002年)

(感想:興味深い試合。セーンは元WBA世界フライ級王者。スーパーフライ級でWBA2位、WBC5位。これまで43勝(14KO)1敗。共にジャブ、ストレートが得意な者同士の一戦。セーンは背が高いため、体格差は感じられない。ジャブの打ち合い。セーンは長いパンチ、辰吉はショート連打。手数では辰吉。右ストレート、左ボディをヒットさせる。5R、左フックで足に来たセーン。辰吉が一気に連打。6R、再び左フックを食ったセーン。連打を浴びてレフェリーストップ。まだ続行できたようにも見えたが、セーン陣営はストップに不満はない様子だった。良い右ストレートを打っていたセーンだが、回転の速い連打で辰吉が勝利。後、辰吉はブランクを作り、タイでJBC未公認の試合を二試合消化。その後、長いブランクを作っているが、辰吉本人によると「まだ引退はしていない」とのこと。海外の大物のように再びリングに上がることになるのだろうか?)

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