「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「長身のボクサータイプ」友成光

日本J・ライト級、ライト級王者。名のある相手との試合多数。世界挑戦も。「vs. ロイヤル小林」「vs. 榑林敬三(再戦)」「vs. 安里義光」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

友成光 10R 判定 ロイヤル小林
(J・ライト級戦、1979年)

(感想:WBA世界フェザー級2位の小林。元WBC世界J・フェザー級王者。エウセビオ・ペドロサの持つWBA世界フェザー級王座への挑戦は失敗に終わったが、東洋太平洋フェザー級王座を保持している。これまで27勝(22KO)5敗。日本J・ライト級3位の友成は8勝(4KO)4敗1分。足で距離を取りながらジャブ、シャープな右ストレートを打つ友成。小林は接近してフック攻撃。特に左フックが強そうな印象。友成がワンツーからの左フックといったコンビネーション、そして接近戦はクリンチで避ける作戦。時折パワフルなパンチをヒットさせながら小林はクリンチにラビットパンチで対抗。パワーの小林、手数が多い友成。判定は2-0。友成の作戦勝ち。パワーでは小林の方が上だったが、ジャブが少なかったため先手を取られてしまった。)

友成光 9R KO 榑林敬三
(J・ライト級戦、1980年)

(ダウンシーン)
9R:左フックで榑林がダウン
(感想:WBA世界フェザー級3位の友成。これまで13勝(7KO)4敗1分。日本J・ライト級5位の榑林は14勝(5KO)3敗2分。これは再戦。初戦は判定で友成。体格、戦い方が似ている二人。フットワーク、ジャブ、右ストレート、フック連打。攻める榑林、迎え撃つ友成。互いにボディ攻撃。手数が多い榑林だが、ディフェンス、パンチのキレ、当てるテクニックでは友成が上か。友成の右ストレートがヒット。6R終了間際、連打を浴びてゴング後に榑林がダウン。7R開始、まだコーナーにいる榑林に友成がラッシュ。9R、右ストレートからの左フックで榑林がダウン。榑林の倒れている姿を見て、レフェリーは試合を止めた。精力的に連打するなど榑林はよく頑張ったが、友成が伸びる右ストレートで快勝。世界ランカーの実力を証明した。)

その後の友成
池原良孝との王座決定戦(1981年)で日本J・ライト級王座獲得。サムエル・セラノの持つWBA世界J・ライト級王座挑戦(1981年)は12RでのTKO負け。

安里義光 6R TKO 友成
(日本J・ライト級タイトル戦、1982年)

(ダウンシーン)
6R:連打で友成がダウン、右ストレートでスタンディングダウン
(感想:安里がタイトル防衛。王者の安里はWBA世界J・ライト級8位。これまで12勝(7KO)1敗1分。友成WBA4位で20勝(10KO)5敗1分。共にジャブ、ストレート、左フック。友成は左ボディフック、安里はコンビネーションで攻める。互いの右ストレートがヒット。6R、連打からの右ストレートで友成がダウン。さらに右ストレートでスタンディングダウン。友成が連打を浴びてレフェリーストップ。両者とも良いパンチを打っていたが、精力的に連打した安里が快勝。戦う姿勢の差で勝負がついた印象。その後、友成は尾崎富士雄をKOして日本ライト級王座を獲得。ラストファイトは尾崎富士雄の日本ウェルター級王座に挑戦してKO負け。一発のパワーには欠けていたが、右ストレートには伸びがあり、左ボディ打ちが器用な良い選手だった。)

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